熊本地震で甚大な被害にあった熊本城。
「飯田丸五階櫓」は石垣がほとんど崩れてしまいましたが、残された隅石1本が櫓全体の重みをかろうじて支え切り、崩壊から救ったことが話題に。
当時の建設技術の素晴らしさに驚くとともに、奇跡としか言いようのないその様子は、多くの人の心を動かしました。
しかし、このままの状態で放置するのはさすがに危険。そこで、6月上旬から応急処置の工事が行われていたのです。
まずは「仮受構台」と呼ばれる、全長33m、高さ14m、幅6mのアーム上の鉄骨が組まれました。
飯田丸五階櫓をこのアームで囲うため、移動させます。
そして…
見事にすっぽり!
その後、1本の隅石に3本の支柱が差し込まれました!
工事の様子は、動画でも観ることができます。
熊本城のFacebookには、応急処置が無事に終わり安堵したという人々から、たくさんのコメントが寄せられました。
●頑張った飯田丸五階櫓と工事関係者の皆さまへ敬意を表したい気持ちでいっぱいです
●隅石だけで3ヵ月以上、地震にも大雨にも負けず、よく耐えました。本当に『お疲れ様でした』と言いたいです
●これは、手に汗を握り、固唾を呑む、まさに歴史的な大工事です。くまモンと共に、工事の安全成功を祈ります
城が完全に修復可能かはどうかは、今後の様子を見て判断するとのこと。
復興のシンボルともなっている熊本城。以下の熊本城のFacebookページにて、最新情報が配信されています。
被災地とともに、一日も早く元の姿を取り戻せるよう祈ります。