アメリカ・フロリダ州、マイアミの法廷にて。
強盗、重窃盗、逃走、逮捕拒否などの罪で逮捕されたアーサー・ブース被告の前で、判事のミンディー・グレーザーさんが書類を読み上げています。
その最中のことでした。
グレーザー判事は、不満げな表情を見せているブース被告に、突然「ある質問」をします。
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予期せぬ言葉を聞いたブース被告は、一転して笑顔に。
その直後、問いかけの意味を理解して、泣き崩れてしまいました。
まさにこの瞬間、彼は…
グレーザー判事が、中学時代にとても仲の良かった同級生だったことを思い出したのです。
込み上げてくる恥ずかしさや罪悪感から「なんてことだ」と呻き続けるブース被告。
そんな彼に対し、グレーザー判事は語り始めます。
あなたが今どうしてのるかって、いつも考えていたのよ。
彼は中学時代一番優しくて、賢い子だった。
昔は他の子たちと一緒にサッカーをして遊んでいたのに、どうしてこんなことになってしまったの?
ドラッグによって変わってしまったブース被告に、当時の姿を取り戻してほしい。
彼女は願いを込めて、最後の言葉を掛けました。
それでも、あなたがこの状況を乗り越えて、法を守った正しい人生を送ることを祈っている。
運命を感じずにはいられない出来事を、ぜひ動画でもご覧ください。
それから10か月後
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釈放されたブース被告は、グレーザー判事と再会しました!
喜びを分かち合い、笑顔を浮かべる2人。
グレーザー判事は、言います。
職を見つけて。
清潔感を保つ。
これは全て、あなたがやらなきゃいけないこと。
周囲の協力があって、あなたにもう一度会えたのよ。
もうガッカリさせないでね。
ブース被告は、きっぱりと答えました。
判事と被告という、最悪の形で顔を合わせた旧友。
しかしそれは…神様が、この時を迎えるために用意してくれた更生のチャンスだったのかもしれませんね。