アメリカの高校生にとって、卒業パーティー「プロム」は学生生活を締めくくるビッグイベントです。そのパートナーに誰を選ぶかというのも大きな関心事になります。
[ada]
アメフトの花形であるクォーターバックを務めるベン・モスリー君。彼も今年、アメリカの高校で卒業を迎えたひとりです。
ベン君がプロムのパートナーに選ぶのは誰なのか?皆が注目していました。
そして卒業パーティー当日。彼の隣でにっこりと微笑んでいた女性は、ダウン症を持つ幼馴染でした。彼女の名前は、メアリー・ラプコビッツ。愛らしくチャーミングな笑顔が魅力的です。
実はベン君がメアリーさんをパートナーに選ぶと決めたのは、高校卒業の7年前。
まだ小学4年生のときでした。「プロムには必ず彼女を連れて行く」と母親に宣言していたのです。
2人は幼い頃からの親友ですが、ずっと同じ道をたどっていたわけではありません。この宣言から2年後、メアリーさんは別の学校へ転校してしまいます。
しかし、偶然なのか神様の導きなのか、彼女が転校して間もなく互いの学校が合併。再会を果たした2人は、また同じ学校で共に過ごすことができるようになったのです。
ベン君は常にメアリーさんを気遣い、特別な意識ではなく素直な優しさで接していました。メアリーさんもまた、ベン君を心から信頼していました。
そして2人は成長し、卒業の時期を迎えます。ベン君は、幼い頃の約束を忘れてはいませんでした。
「PROM?」と書いた風船を持って彼女のもとを訪れ、「一緒にプロムへ行ってくれないか?」と誘ったのです。
自分がパートナーに選ばれるなんて、予想もしていなかったというメアリーさん。答えはもちろん「イエス」でした!
プロム当日の2人は、パーティー会場にいる出席者のなかでも、ひときわ輝くカップルとなりました。誰もが彼らの卒業を祝福し、深い友情に胸を熱くしたことでしょう。
この出来事は数件のアメリカのメディアに取り上げられました。
成長しても、素直な気持ちを忘れず、友達を大切にするモスリー君。スポーツ選手としてはもちろん、好感の持てる素晴らしい人柄でも人気を集めていることでしょう(*´ェ`*)