アメリカ・テキサス州サイプレスに住む10歳のエマ・ベネットちゃんは、先天性欠乏症のため、生後間もなくから右足に義足をつけて生活しています。
義足でも、エマちゃんはとっても活発!
バレーボールやサッカー、水泳やチアダンスなど、体を動かすのが大好きなのだそうです。
それから、同世代の女の子たちと同じく「アメリカン・ガール人形」も大好きです。
アメリカン・ガール人形とは、遊びながら伝統や文化、価値観を学んで欲しいというコンセプトのもとに作られた人形で、さまざまなパターンの人形があるため、アメリカ中の女の子から大きな支持を集めています。
ある日、お母さんのコートニー・ベネットさんから、「新しいアメリカン・ガール人形を買ってきたわよ」と告げられたエマちゃん。ウキウキしながら、リビングのソファで待っていました。
妹が箱を抱えて運び、エマちゃんに手渡すと、そこには一通の手紙が。それを読んだエマちゃんは「ほんとに!? 冗談でしょ!?」と驚きます!
人形を取り出してみると、そこには・・・
「私と同じ足だーっ!」
なんと新しいアメリカン・ガール人形は、エマちゃんと同じで右足が義足だったのです…!
まさかの出来事だったのでしょう、感極まって泣きだすエマちゃん。
「気に入った?」と聞かれると、人形をぎゅっと抱きしめ「大好きよう!」と答えたのでした。
エマちゃんが自分と同じ義足の人形を手にしたときの感動の様子は、ぜひ動画でご覧ください。
エマちゃんは自分と似た人形がずっと欲しかったそうです。でも、義足のアメリカン・ガール人形は製造されていませんでした。
コートニーさんは人間の義肢を製造している会社「A Step Ahead Prosthetics社」を見つけ、人形に義足をつけてもらえないか聞いてみたのです。
そして1ヶ月後・・・無事義足をつけた人形が出来上がりました!
義肢製造会社の社長さんは、「この人形は君と同じように、自由に生きられるんだよ」と手紙を添えたそうです。
コートニーさんは、Facebookに「エマは自分に似た人形を気に入ってくれるってわかってたわ。だって、ずっと欲しがってたのだから。でも、私たちが想像する以上に、エマには義足の人形が必要だったようね」と綴っています。
この一件後、義肢会社の社長さんは、依頼されれば義足や義手の子どもだちに無料でアメリカン・ガール人形のカスタマイズをしているそうです。
エマちゃんと同じ、義足のアメリカン・ガール人形は、これからも大きな幸せと勇気を運んでくれるに違いありません!