『三省堂国語辞典』編集委員の飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki)さんが投稿した、書店でのエピソードに注目が集まっています。
先日のことですが、書店の辞書売り場に行ったら、男性が小型辞典を真剣に読み比べていました。手にしているのは『三省堂国語辞典』第8版と、近年新版が出た別の国語辞典。どちらか一冊を買おうとしている様子。物陰からそれとなく見る私。こういうスリリングな経験、普通ないと思います。
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) February 27, 2023
男性は『三省堂国語辞典』を検討し終え、もう一冊の辞書の検討に移る。検討は微に入り細にわたり、私としては目が離せなくなった。もう一冊の辞書もよくできているし、選ばれるのはそっちかな、と諦めに似た心境。ところが最終的に、男性は『三国』を選び、レジに向かいました。心の中でガッツポーズ。
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) February 27, 2023
やったー!(๑•̀ㅂ•́)و
読み手の評価を肌で感じる
その男性は最終的にどちらの辞書を選ぶのだろうかと、こちらまでドキドキしてしまいました…!
作家や漫画家がしばしばコメントして「ライブで観客と触れ合うミュージシャンと違い、作品の受け手のイメージが湧かない」と言います。辞書の作り手も、少しそういうところがあります。書店で実際に買い求めてくださった方の姿が見られたのはいい経験でした。いつも観察するわけにはいきませんが。
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) February 27, 2023
滅多に遭遇することのない素敵な機会に恵まれましたね(*^_^*)
関連:間違えて上巻を2冊購入してしまった客。そこに現れたのは…えええ!
みんなの反応
●嬉しさが伝わってくるw
●私も、仕事のやり甲斐って、お客さんの反応によって生み出されると思っていて、この気持ちとてもよくわかる
●書店員としては、ちょっと不審者かと心配になる光景ではあるけどもw
●舟を編むを読んで辞書それぞれに特徴があるのを知ったので、私もこの場面に遭遇したら「…はっ!」となって見守ると思う
微笑ましいお話に、他のユーザーからも大きな反響が寄せられていました。