あまりニュース番組でやっていませんが、5月中旬にバルカン半島で洪水が発生しました。
[ada]
5月中旬にバルカン半島で洪水が発生しました
セルビア被害額はGDPの7~10%
欧州復興開発銀行が算出したセルビア被害の暫定値は15億~20億ユーロ(2700億円程度)で、GDPの約7%に相当する。被害は最大で10%まで増える可能性もあるとのこと。
セルビアと日本の関係
1997年度から日本はセルビアに経済支援をしています。
その資金が日本人の税金から出されていることに敬意を表し、セルビアの市民は日本人に対し、何か恩返しをすべきだと感じていました。
セルビアには、こんなことわざがあります。
「善いことをして、善いことがやってくるのを願おう」
そして、2011年3月11日、大震災が日本を襲いました。
その直後、セルビア人はことわざに従った。
震災後の7ヶ月後(2011年10月11日現在)、義援金の集計をしたところ、セルビアからの義援金は世界で第5位、ヨーロッパでは第1位の金額になっていました。
(ネットではこれが最終のような発言も回っていますが、実際は震災7ヶ月後時点の話です。)
最終的には1億9100万円で世界第19位。
日本赤十字社が平成25年2月28日に公表しているデータによるとセルビアの義援金は最終的には全世界第19位で1億9100万円。
(赤十字社を通じての義援金なので、その国からの義援金すべての総額による集計ではありません。)
これはつまり、義援金を集めて送ってくれたスピードが、かなり早かったということです。
ちなみに、セルビア人の平均月収は300ユーロ=約4万円しかありません。
2009年度のセルビア全土の失業率は26%(日本は6.7%)で、その内、成人女性の就業率は44.3%。共働きが通常のセルビアでは2人に1人以上が仕事に就けない計算になる。また、一般的な1カ月の給料は、200~400ユーロである。
善いことをして、善いことがやってくるのを願おう
前監督がセルビア人だった名古屋グランパスは一足先に動いています。
セルビアは「ピクシー」の愛称で知られるストイコビッチ前監督の母国ということもあり、サッカーJ1の名古屋グランパスとサポーターたちは、試合会場などで募金活動を続けています。
セルビア大使館やYahoo!JAPAN ネット募金で募金ができます。
とりあえず、私も少し募金しました。
恥ずかしながら、今回、記事を書くにあたって、日本とセルビアの関係や、震災の時のセルビアからの恩を、はじめて知りました。経済的には、決して裕福ではないにもかかわらず、日本のためにスピーディーに動いてくれたその気持に胸を打たれました。
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