4人の娘たちと笑顔で写真に写っているのは、シングルマザーのエリザベス・ダイアモンドさん。忙しい日々をたくましく乗り越え、愛する娘たちの笑顔と幸せを女手ひとつで守ってきました。
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どんなことがあっても前向きにとらえ、誰かが不安になればいつも温かく包み込んでくれる母。娘たちは、そんなエリザベスさんが大好きでした。
■エリザベスさんに脳ガンが見つかる
「ずっと一緒。」強い絆で結ばれ、幸せに暮らしていたエリザベスさんと娘たち。しかし2014年8月、不幸にもエリザベスさんは、脳ガンのステージ4であるという宣告を受けてしまうのです。
「もうこの先長く生きられないかも知れない…」
頭によぎるのは、自分が死んだ後の娘たちのこと。まだ4人とも、彼女たちだけで生きていくには幼すぎる年齢でした。
そんな不安で仕方のない毎日を送っているとき、ふと頭に浮かんだのは、小学5年生からの大親友であるローラ・ラフィーノさんの存在。
一世一大の決断ですが、エリザベスさんに迷っている時間はありません。すぐにローラさんのもとを訪れ、「私にもし何かあったときには、4人の娘たちを引き取って欲しいの」と相談しました。
するとローラさんは、エリザベスさんの頼みを快く受け入れてくれたのです!
■約束を守ってくれた大親友
それから数ヶ月が経った2015年4月、エリザベスさんは娘たち4人を残して天国へと旅立ちました。
ローラさんは大親友との約束を守り、4人の娘たちを養子として引き取ることに。それまで、旦那さんと2人の娘と、4人で暮らしていたローラさん一家でしたが、エリザベスさんの娘4人を迎え、一気に2倍の大家族になりました!
「母親が日に日に弱々しくなっていく姿を見ていた子どもたちは、どれほどの恐怖を感じていたことか…」と語るローラさん。
6人になった子どもたち全員の幸せを願うローラさん夫妻は、みんなが安心して暮らせるよう、できることは全てしてあげたいと言います。
エリザベスさんの娘たちも、新しい家族のもと楽しい日々を過ごしているようです。
もちろんお母さんを失った悲しみは計り知れませんが、写真から笑顔をのぞくことができて、少しホッとします。
生前は健康についての本を書き、人々の健康をサポートするための非営利の施設の建設を推進したというエリザベスさん。
この悲報を知った地元団体は、すぐさま残された子供たちのサポートを申し出てくれました。そして、ローラさん一家を支えるための寄付金も8万ドル(日本円にして990万円)以上も集まったのです。
普段から、娘に対してだけでなく周りの人々に対しても思いやりを持って過ごしていたエリザベスさん。その甲斐あって、周りにはいつも「困ったら助け合える存在」がいました。そして、4人もの娘たちを二つ返事で引き受けてくれる大親友にも恵まれたのです。
ローラさんの温かい人柄と決断に感服すると同時に、8人家族が幸せに暮らせるように心から願いたいです。
「お母さん、いつも見守ってくれてありがとう!」
▼この一件はニュースでも取り上げられ大きく話題になりました。