世界的テニスプレーヤーのラファエル・ナダル選手が、同じくスペイン出身のサイモン・ソルブ選手とダブルスを組み、エキシビションマッチを行った日のこと。
対戦相手は元世界王者の二人、ジョン・マッケンロー選手とカルロス・モヤ選手のペアです。
7000人の観客が彼らのプレーを見守る中、サーブ権を手にしたナダル選手が、トスを上げようとボールをつかみます。
緊張の一瞬。
しかし…
ふと何かに気付いた彼は観客席を見つめ、構えるのをやめてしまいました!
いったい何が起こったのでしょう?
困惑する観客が、彼の見ている方向へ目を向けると…
本当にかすかにですが、女性の声が聞こえてきました。
テニスの試合では、サーブを打つ前の選手の集中力を損なわないように静かにすることが、観客のマナーになっています。
しかし、どうやら自分の幼い娘とはぐれて取り乱してしまった母親が、いてもたってもいられず警備のスタッフに話しかけている様子。
これは緊急事態と、周囲にいた他の観客たちも続々と立ち上がり、「クララ―」と名前を呼びながら彼女の娘を探し始めます。
そのおかげで…
すぐに女の子は見つかり、母親と無事に合流することが出来ました!
大泣きする娘を抱えた母親は、これ以上試合を邪魔するわけにはいかないと会場を去っていきます。
その間際、彼女はコートに向かって手を上げました。
試合を中断させてしまったことへのお詫びの気持ちが込められていたのでしょう。
観客席からも、自然と拍手が沸き上がります。
そんな親子の姿を笑顔で見おくるナダル選手。
対戦相手のマッケンロー選手は…まさかの涙!?
いや、彼も冗談でその場の空気を和ませてくれたようです(笑)
その後、力強いサーブから再開された試合は、最終的にナダル選手ペアの勝利で幕を閉じました!
ネットの反応
●よくやったナダル! 本物の紳士だ!
●たった今ナダルのファンになった
●素晴らしいスポーツマンだね。彼は正しいことをした
対応そのものも素敵ですが、なにより、観客席最後列の異変をいち早く感じ取ったナダル選手の注意力に目を見張ります
これも世界最高峰のテニスプレイヤーだからこそ、なせる技だったのかもしれませんね(*´▽`*)