中東、イスラエルとヨルダンにまたがる「死海」は、塩分濃度が非常に高い事で知られる湖です。
そんな死海の中に、「真っ黒なドレス」を沈めて放置してみたら、一体どうなるのか?
イスラエルのアーティスト、シグリット・ランダウ(Sigalit Landau)さんは、この斬新なアイデアを実行に移すことにしました。
2014年某日。
大がかりなセッティングのもと、水中でドレスがよく観察できるように設置し…
そこに、真っ黒なドレスを沈めます。
時間がたつにつれ…
真っ黒な生地がだんだん、グレイになってきました。
そして、沈めてから丸2年…。
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ドレスは、凄まじい変貌を遂げました!
塩の結晶が生地に付着したことにより、真っ黒だったドレスが、ボリュームのある真っ白なドレスに!
この「Salt Bride」は、1916年に書かれたロシアの作家、シュロイメ・アンスキーによる劇作品「ディブック(The Dybbuk)」から着想を得た芸術作品です。
死んだ恋人の霊に取りつかれた主人公が着用していた黒いガウン。
ランダウさんは、そのレプリカを死海に沈め、徐々に「純白のウエディングドレス」に変化していく様子を撮影していました。
ほかにも彼は、死海に沈めた様々なものを「Salt(塩)」という作品で発表しています。
●漁網
●バイオリン
●靴
見慣れたものが白く染まり、時が止まったように固まっている様は、まるで魔法をかけられているかのよう。
不思議なロマンを感じずにはいられませんね。
(参照 boredpanda / Salt works)