妊婦さんが喫煙の影響を受けているとき、お腹の中の胎児はどんな様子なのでしょうか。
イギリスのダラム大学研究チームは、4-D超音波のスキャンイメージを使用し、妊婦が喫煙者である場合の、お腹の中の胎児の様子を調査しました。
調査に参加したのは20名の妊娠中の女性。そのうち4人は、1日で平均14本のタバコを吸っています。
そして、24、28、32、36週目それぞれスキャンした結果、喫煙をする女性とそうではない女性で、胎児の様子に明確な違いがあることが判明しました。
下の2枚の画像をご覧ください。
喫煙をしない女性の胎児は終始穏やかな表情をしていたにもかかわらず、
喫煙をする女性の胎児は顔に手を当てて、まるで苦しんでいるかのような表情を浮かべていたのです。
主導研究者によると、生まれる日が近づくに連れて脳や体の発達が進み、普通なら口の動きや顔に触れるといった行動が徐々に減っていくそう。
しかし、喫煙をする女性の胎児は、口を動かす回数や顔に触れる回数が、喫煙をしない女性の胎児よりも多かったといいます。
今回の研究は、喫煙が胎児の発達を遅らせる可能性があることを示唆しています。
なお、日本の厚生労働省が2010年に乳幼児を持つ母親12,426人を対象に実施した調査では、妊娠中喫煙する妊婦は384人。決して少ない数でありません。
生まれてくる子どもか、自分の欲求か。現在喫煙をしている妊婦さんやその旦那さんは、今一度、喫煙の危険性を考えてみてください。
(参照 Mail Online)