生後6ヶ月の女の子、チャーリー・クレンショーちゃん。
彼女に初めて出会った人々はよくこう言います。「この子の顔、どうしたの?」
チャーリーちゃんの頬にあるアザは、「イチゴ状血管腫」と呼ばれる先天性の疾患によるもの。生後3〜7ヶ月頃からどんどん大きくなり、アザの50%が5歳までに、75%が7歳までに自然に消えるとされています。
アザがあっても、チャーリーちゃんは普通の赤ちゃんとなんら変わりありません。けれど、常に会話に上がるのはアザについての質問や批判…。
母親のケイティーさんが話したいのは、最近のチャーリーちゃんがどんなことをできるようになったのか、またチャーリーちゃんの笑顔や目がどれだけ素敵なのか、そんな他愛もない、けれどかけがえのない日常生活です。
それなのに、家族をはじめ友人や見知らぬ人たちが注目するのは、チャーリーちゃんのアザばかり。
ケイティーさん自身、病気については誰よりもしっかり考えています。なので、他人からアザの進行がチャーリーちゃんにどのような影響を与えるかについての意見ばかりを聞かされると、ウンザリしてしまうのです。
そして、ついにケイティーさんが立ち上がりました。
彼女は、ありのままのチャーリーちゃんの姿を見てもらい、本当はどんな女の子なのかを知ってもらうことに決めたのです!
「外見の違いはいたって普通のこと。人は自分と違う人を、すぐに可哀想だと思ってしまいがち。そのことに気付いてほしい」というケイティーさん。
Instagramに投稿された数々の美しい写真を見ると、外見など関係なく、チャーリーちゃんは幼くて可愛らしい女の子なのだということが分かります。
中には、チャーリーちゃんがいじめられないように、整形手術をすべきだという意見もあったそうです。
でもケイティーさんは「子どもたちをいじめから守るには、自分に対する自信や価値を持たせてあげるべきだと思う」と語ります。
実はケイティーさん自身、自分には何も悪い部分がなかったにもかかわらず、過去にいじめられた経験があったのでした。
また、否定的な意見もあったものの、イチゴ状血管腫の赤ちゃんを持つ両親や、幼い頃この疾患に悩まされた大人たちからの、元気が出るメッセージも届くようになったとか!
「どうしたの?」というのは、必ずしも悪気はなく、大抵が心配な気持ちから出る言葉なのだと思います。それでも、毎日毎日「どうしたの?大丈夫?」と言われてしまうと、この子の素敵なところをもっと見てほしいのに!と考えてしまうのが母心。
心配や同情の気持ちをちょっと横に置いて、チャーリーちゃんの輝く笑顔を見つめていると…、その視線の先にある母親・ケイティーさんの深い愛情と親子の絆に気付かされます。
アザがあろうとなかろうと、チャーリーちゃんがずっとこの笑顔でいられるような、そんな世界は、きっととっても素敵です!