「いまNHKで大学の学費が高くてキツいみたいな奨学金の特集やってんだけど…」
そんな書き出しから、すぎもと こうたろう(@sugikota)さんは以下のようなツイートを投稿しました。
いまNHKで大学の学費が高くてキツいみたいな奨学金の特集やってんだけど、どう考えても問題は50歳正社員で月収16万という親の年収の方で、学費ではなくて賃上げの労働運動とかストライキとかそういう方向性に着地させるべき話だと思うけど。
— すぎもと こうたろう (@sugikota) March 23, 2022
学費タダでも独り暮らしさせるのに10万/月ぐらいかかるわけだから、学費負担が減れば減るほど割合として地域格差が大きくなるだけ。
— すぎもと こうたろう (@sugikota) March 23, 2022
たしかに。
番組の構成に疑問
すぎもとさんはさらにこう続けます。
なんか炎上の気配を感じるので補足しておきますと、私は高等教育の費用を下げるべきでないと主張しているわけではありません。テレビの特集番組として、具体例に対する考察と結論の導き方がおかしいと言っているんです。
— すぎもと こうたろう (@sugikota) March 24, 2022
こういう番組はえてして結論を決めてからそれを補強するための具体例(論文でいうところの結果)を集めるんでしょうけど、それの是非はともかくとしても、拾ってくる具体例がむしろ説得性よりも反証を生んでいると。
— すぎもと こうたろう (@sugikota) March 24, 2022
例の夫婦は手取りが夫婦あわせて40万で、ローンで自宅と自動車を買っていて、これに子どもの学費が年間100万乗っかると暮らしていけないので教育ローンを250万借りた、みたいな感じだったと思いますが、そもそもそれって暮らせてませんじゃろ、と。
— すぎもと こうたろう (@sugikota) March 24, 2022
しかも結論が「中流階級が学費の高騰でキツくなってる」みたいな感じだったの。いや共働きで手取り40万は中流じゃないよね。しかも「中流階級が学費の高騰で辛い」ということ自体は嘘でもなんでもなくて、適切な具体例がいくらでも思いつくわけですよ。
— すぎもと こうたろう (@sugikota) March 24, 2022
世帯年収1400万(可処分所得1000万)で、旧育英会の有利子奨学金も受けられなくて、私立大理系の学費年間200万がキツい、しかも来年は下の子も大学受験、みたいな都合のよい例はいくらでもいるわけ。
— すぎもと こうたろう (@sugikota) March 24, 2022
おっしゃる通り、学費が高い云々よりももっと目を向けるべきところがあるような気がしますね。
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みんなの反応
●奨学金制度は問題なんだけど、確かに親の月収が低すぎる。まずは国全体を豊かにしないと根本的な解決に繋がらないでしょ
●奨学金もらって大学出た弟だって、いまだに奨学金返し終えてないのにたいした月収貰えずに苦労してるよ。奨学金もらったってなんの解決にもならない。ほんと、親が学費払えるくらい賃上げして底上げしないと
●賃上げもとても大事だけど、親の年収によって、大学進学機会が左右されない制度を作るとが、子どもの学ぶ権利の保障には大事と思います
頭を抱えるようなお話に、他のユーザーたちからも大きな反響が寄せられていました。