米テネシー州・ラザフォード郡に住む18歳の青年、サム・レイさん。彼はこの日、自宅で車の下に入り、1人で作業をしていました。
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すると突然、車を支えていたジャッキが壊れ曲がり、車の下に挟み込まれてしまったのです。
手も足も、全く動かすことができません。また、あいにく家には誰もいません。
どうすることもできない状態のなか、レイさんは「もう死んでしまうかもしれない」と、絶望しそうになったと言います。
そのときでした…
レイさんのズボンのおしり側のポケットから、かすかな起動音が! ポケットに入っていたiPhoneのホームボタンが押されたのです。
そして、起動したのはSiri!(iPhoneに搭載された秘書機能。)
「今頼ることができるのはSiriしかいない…。」レイさんは、日本の119番にあたる911番に電話をかけるようSiriに指示を出しました。
何度か試みるうちに、正確なコマンドが伝わり、Siriが郡警察に電話をつなげてくれました。そして、オペレーターに状況を伝え、救急車を呼ぶことができたのです。
その結果…
レイさんは、車の下敷きになった衝撃で肋骨が折れ、腎臓が損傷してしまいましたが、命に別状はなかったとのこと。
しかし、あのまま何もできずに車の下にいたら、発見がいつになったか、体がどうなっていたかは分かりません。
「私の命を救ってくれてありがとう。Siri。」
「どういたしまして。」
▼現地のニュース映像。オペレーターとのやり取りを記録した音声の紹介があります。
偶然にも起動してくれたSiriが命綱となり、命を取り留めた青年。
勝手に起動して困ると言われることもあるSiriですが、今回はその機能のおかげで、事なきを得ることができました。