漫画の中で描かれる「思想論」について…
ご自身も漫画家である山中あきら@おきらく忍伝ハンゾー電子版出てますよ(@chiku012)さんは、こんな呟きを投稿しました。
漫画屋のわたしが言うのもなんだけど、漫画の思想論てのはあんまし信じないほうがいい。反対者や素人との会話で主人公がことごとく説得に成功していくんで、なんか読者も正しいような気にさせられるけど、あれ、いわゆるサクラだから。全部作者だから。
— 山中あきら@おきらく忍伝ハンゾー電子版出てますよ (@chiku012) December 17, 2020
なるほど…!!Σ(゚Д゚;)
1人の世界
仰る通り、自らの考えを善とするのも悪とするのも、全て作者の思い通りです。
ある思想を持つのは正面だけ向いてれば出来る。でもその反証は周囲360度から来るんで、本来完全勝利なんか出来ないんだけど、漫画の思想論はそのうちの勝てるものだけ持ち出させて勝って見せてる。角度的には360のうち、多くて10くらい。
— 山中あきら@おきらく忍伝ハンゾー電子版出てますよ (@chiku012) December 17, 2020
作品から受けた影響を、いかに現実で活かせるか…
その是非が詰まるところ「読者自身の良識」にかかっているという前提は、忘れずにいたいですね。
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みんなの反応
●論破説得できることで作られてますものね
●主人公が絶対正義な作品が苦手な理由はこれ
●強要ではなくじわじわと誘導させていくのも「プロ」なんでしょうね
●すごくよくわかる話しで、私も高校生の頃サラリーマン金太郎を読んで「ビックになるには喧嘩すればいいのか」って真面目に思ってましたからね
ハッとさせられるお話に、他のユーザーたちからも大きな反響が寄せられていました!