2015年、米ニュージャージー州のトヨタ自動車関連施設で起こった大火災。
200人以上の消防士が尽力したにも関わらず、激しい炎と煙は12時間以上も続き、大きな被害を生みました。
その後、消火活動を終えたボランティア消防士のティム・ヤングさんとポール・ハリングスさんは、消防局へ戻る途中で”130 Diner”という軽食レストランで朝食を取ることに。
Tim Youngさんの投稿 2015年7月23日木曜日
先ほどの火事について語り合いながら、朝食を食べ終えた2人。
そして帰り際、会計伝票を受け取った2人は…
そこに書かれていた「予期せぬメッセージ」を見て、驚きます。
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誰もが逃げ出したくなるような場所へ、いつもあなた達が果敢に飛び込んでくれることへのお礼です。
どんな任務であっても、あなた達は勇敢で、立派で、とても強い。
度胸がある超カッコいい消防士さんでいてくれて、ありがとう!
ちゃんと休んでね。
リズより
Tim Youngさんの投稿 2015年7月23日木曜日
金額の代わりに書かれていた温かな言葉は、彼らのテーブルの担当ウェイトレスだったリズ・ウッドワードさんが残したものでした。
私たち消防士の仕事を、こんな風に気にかけてくれる人がいるんだなと…。
リズさんの思いやりに感動したティムさんは、このお店で起こった出来事の経緯、そして請求書の写真を、自身のFacebookに投稿しました。
そしてもし担当のウェイトレスがリズだったなら、チップを弾んであげてください!
さらに、このストーリーにはまだ続きがあります。
朝食代をもってくれたリズさんには、脳動脈瘤破裂によって車イス生活を余儀なくされているお父さんがいました。
お父さん想いの彼女は、そのバンを買うための資金を貯めながら、同時に、クラウドファンディングサイトで寄付を募っていたのです。
そのことを知ったティムさんとポールさんは、すぐに自らも寄付した後、他の人たちにも呼びかけました。
そして大火災の翌日。
何も知らないリズさんがパソコンを開くと
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なんと、最初に設定していた17000ドル(約186万円)を大きく上回り…
25770ドル(約282万円)ものお金が集まっていたといいます!
後日、全国ネットのニュース撮影のため、ウッドワード家を訪れたティムさんとポールさん。
Tim and Paul, WELCOME TO THE WOODWARD FAMILY!
お店で一度会ったきりの彼らですが、その表情からは、すでに家族のようなきずなを感じますね(*´∀`*)
その後、お父さんの体調変化が重なって、バンには高額なカスタムメイドが必要となったものの…
最終的に、寄付は68000ドル(約746万円)に到達したため、その金額も賄えるようになりました。
リズさんにとっては、日頃の感謝を示す”ほんの気持ち”だった行動。
しかし、そんな小さな思いやりが人の心を動かし、今回のような奇跡につながったのでしょう。
素晴らしいエピソードに、心がほっこり温まりました!