ストーリー

海水浴でサメに襲われた10歳の少女。自らの命を賭けて6歳の女の子を助ける

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友人や家族と一緒に海を訪れていた10歳の少女ケイリーちゃん。水深1メートルほどの浅瀬で海水浴を楽しんでいました。

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すると突然、ケイリーちゃんの足元に黒い影が忍び寄り、右足に激しく噛みついたのです。

水面には、とがった背びれがフラフラと動いているのが見えます。なんとケイリーちゃんは、凶暴なサメに襲われてしまったのです。

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右足に重傷を負いながらも、ケイリーちゃんは必死でその場所から逃げました。サメに攻撃されると、無事生還できる確率は低いと言われています。その事実は、時々起こるサーファー達の悲報からも明白…。

そんな状況にも関わらずケイリーちゃんは、サメの存在を大声で周囲に知らせながら、噛まれた足を引きずり砂浜へと逃げ帰ったのです。

 
■まだ海の中にみんなが…
ほっとしたのも束の間、後ろを振り向くと、一緒に遊びに来ていた友達がまだ海のなかで遊んでいることに気が付きます。

「サメがいるの!今すぐ海から上がって!!」

ケイリーちゃんの必死の叫びに、友達は急いで海から上がり母親の元へ駆け寄りました。

ただそこには、その友達の妹である6歳の女の子の姿がありません。叫び声にもサメにも気付くことなく、まだ海のなかにいたのです。

 
■驚くほどの勇気
それを見たケイリーちゃんは、すぐさま、大人でも難しいような行動を取りました。

なんと真っ直ぐ海へと飛び込んだのです。サメに襲われるという恐ろしい体験をした直後のことです。サメに噛まれた右足は痛くてたまらないはず。

それでもケイリーちゃんは、ためらうことなく女の子を助けに向かい、無事一緒に砂浜へと帰ってきたのです!
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■お父さんは消防士
10歳の少女とは思えないとっさの判断力と勇敢な行動で、見事に6歳の女の子の命を救ったケイリーちゃん。彼女は親の背中を見て育ったのかもしれません。彼女のお父さんは、常日頃から危険に身をさらし人助けをしている消防士なのです。
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娘のとった行動に感無量だというお父さんは、インタビューに対してこのように答えました。

自分の命をかけて人を救うことは素晴らしいこと。でも、自分の娘がそうしたんだ。これはつらいよ。だって我が子にもしものことがあったら、と思うと…。

危険と隣り合わせで仕事をしているお父さんだからこそ、大切な娘に同じ立場を味わって欲しくはないという親心があるのでしょう。

 
■ヒーローの素質
ケイリーちゃんはその後、病院で90針も縫う大手術を受けました。幸いなことに、後遺症は残らないようです。
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さすがに口数が減ったというケイリーちゃん。

お母さんに付き添われベッドで休んでいますが、カメラマンに笑顔でポーズを決めるサービス精神まで持ち合わせていました。

判断力や勇気だけでなく、素晴らしい人間性! 将来、大物になるとしか思えません。

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