臨床心理士の村中直人 (@naoto_muranaka)さんは先日、子どもの「ストレス耐性」を巡って、こんなツイートを投稿しました。
社会に出たら理不尽な事が多いから子どものうちに「我慢」「受け流す」力を身につけさせておく必要があるという考え方
保護者や教育、支援者でそう考えている人がまだいらっしゃるなら
考え方をアップデートされることを強く強くお勧めします
現代社会の理不尽は我慢でなんとかなるものじゃないです
— 村中直人 (@naoto_muranaka) July 18, 2020
なるほど…!!
命のために
苦しい状況に慣れさせるのではなく…
「苦しい状況を避ける方法」の教育も不可欠、ということですね。
社会の理不尽に巻き込まれて命を落とされてしまった方、重篤な心の病を発症せざるを得なかった方
そういう悲しい事例がたくさんあることに私たちは向き合わないといけない時代になっていると思うのです
その時代に子どもたちに身につけて欲しい力は、理不尽への忍耐力でも受け流す力でもないはずです
— 村中直人 (@naoto_muranaka) July 18, 2020
そう考えると理不尽に出会った子どもたちが取り得る選択肢は結局「戦う」か「逃げる」のどちらかということになるかと思います
だから、子どもたち若者たちの戦う、逃げるを応援する大人が増えなくてはいけないと思うのです
個人的には戦うか逃げるかを決めるのは子ども自身でいいのだと思っています
— 村中直人 (@naoto_muranaka) July 18, 2020
一番怖いのは子どもたちがいわゆる「学習性無力感」という状態になってしまうことだと思うのです
「自分が何かをしてもどうせ何も変わらない」
人生の早い時期に強くこう感じてしまうことを何とかして避けなくてはいけないと思うのです
我慢の強要は学習性無力感を促進させるのではないかと思います
— 村中直人 (@naoto_muranaka) July 18, 2020
若者にとって、ひいては我が国全体にとっての良き未来とは何かについて…
今あらためて、広く議論を重ねる必要があります。
関連:子どもに教えるべきは、『自分が嫌なことを相手にするな』よりも…?
みんなの反応
●本当にそう思います。我慢や忍耐は自分の夢や好きなことや頑張りたいことに向けてするもので、理不尽に対してするものではないと、子どもの時も大人になっても理不尽に我慢や忍耐はしなくていいと思っています
●子ども達をそれほどまでに理不尽の中に置いておきたいというのなら、我慢や受け流し以外の方法で理不尽に殺されない術を叩き込む必要があるよな…我慢や受け流しというのはさらなる理不尽しか生まないし、事実うまく立ち回る人間は程よく距離取ったり機を見て反撃に乗り出したりしてる
●理不尽やそれを生む構造に対しては抵抗し、叩き潰し、覆す力をつけさせるのが教育というものである私は考えています。我慢や受け流しなどは、自分がその力をつける時まで面従腹背しておくためのスキルとして「身につけておくと便利」という程度のものに過ぎない
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