まだ子猫だった頃、里親ボランティアのエズギさんに保護されたトラ猫のバンビ。
やがて大人へと成長した彼女は、恩人の活動をサポートするようになりました。
もちろん、住みよい環境で、たくさんの愛情を注いであげれば、ですけどね。
彼女は子猫が大好きで、私の仕事を手伝ってくれるんですよ。
ある日、そんなバンビのもとに子猫のシルベスターがやってきます。
独りぼっちでさまよっていた彼は、救助された後も、はぐれた母親を求めてしばらく鳴いていたそう。
しかし…
2匹の間に絆が生まれるまで、そう長くはかかりませんでしたよ。
3匹の子猫
シルベスターは、まるで本当の母親と接するように、ミルクを求めてバンビのお腹を揉みまわします。
当然、母乳は出せないのですが、そうすることで子猫の不安がまぎれることを、バンビも良く理解しているのでしょう。
さて、シルベスターが救出されてから数日後。
バンビのもとに、もう1匹の子猫がやってきます。
エズギさん宅の庭に迷い込んでしまった、子猫のジュニア。
母猫とはぐれた不安からか、とても怯えており、恐怖からか鳴き声すらも出せなかったんだそう。
ジュニアを私の家に連れてきたのは、近所の子どもたちだったんです。
私は、彼らが連れてきたというもう1匹を探したんですが、なかなか見つけられなくて…
ジュニアの片目は感染症に罹っており、治療を必要としていました。
そんな満身創痍の子猫にも、バンビはそっと寄り添って、母性という名の愛情を注いであげます。
一方、エズギさんはもう1匹の捜索を続け…
3匹目の子猫も、無事に発見。
もちろん、エズギさんの紹介を待たず、バンビは彼女に駆け寄って、やっぱり体を綺麗にしてあげたのだとか。
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もう1匹のお母さん
こうしてバンビは、3匹の孤児たちの「新しいお母さん」となりました。
他のことは、全部バンビがやってくれるので。
まるで、本当の母親みたいにね。
体を清潔に保ち、常に目を離さずに追いかけ、姿が見えなくなれば大声で呼び…
エズギさん宅の他の猫がちょっかいを出そうとしたなら、体を張って止めに入ります。
彼女がいるかぎり、子猫たちに寂しい日々が訪れることはないでしょう。
その愛情と献身に、大きな拍手を贈ります!(*´∀`*)