パム・デ・アルメイダさんが、行きつけのドーナツ店で2人の子どもとカフェタイムを楽しんでいた時のこと。
別テーブルにいた2人の女性が、コチラの方をチラチラと見てきます。
彼らは…下の娘のソフィアちゃんについて、ヒソヒソと内緒話をしていた様子でした。
「またか」
ダウン症児として生まれてきたソフィアちゃん。
こうした好奇の視線は、何度も何度も味わってきました。
ほんとに嫌な気分になったのです。
すると今度は、1人の男性がパムさんのもとにやってきました。
また何か言われるのか。
そう身構えていると
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その男性はソフィアちゃんに微笑みかけ、ハイタッチと握手を交わし…
驚くパムさんと笑顔を浮かべるソフィアちゃんの前で語り出しました。
もしかしたら、泣いてしまって最後まで話ができないかもしれません。
パムさんは、「ぜひ聞かせてください」と答えます。
男性は前日にテレビのニュース番組で、重度の障がいを持つ赤ちゃんを妊娠した女性のインタビューを見たと言いました。
その女性は医師から人工中絶を勧められるも、出産することを決めたそうです。
その子が生まれて、育って、世界にどんな影響を与えるかは誰もわからない。
その子に何ができるのか、それは実際にチャンスを与えてあげなければ、絶対にわからない。
そして男性は、こう締めくくりました。
あなたの娘さんはとても素晴らしい。
ぼくは、おめでとうございますと、どうしてもそう伝えたかったんです。
ずっと陰口をたたかれたり、物珍しいような視線を感じていた中で、パムさんはこの男性の言葉を聞き、感極まって泣き崩れてしまったといいます。
ダウン症に生まれたソフィアを、赤の他人がこんなに祝福してくれたのは。
この男性は身内以外で初めて、ソフィアの存在と大切さ、そしてソフィアの素晴らしさを認めてくれたのです。
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パムさんはこの日の出来事をFacebookに投稿しました。
するとコメント欄にも…
「ソフィアちゃんは素晴らしいし、完璧よ。神のご加護を」
「きっとソフィアちゃんは何かの使命を持って生まれたのよ。神様は、そんなソフィアちゃんを大事に愛してくれる特別なお母さんのもとに授けてくださったのよ」
そんな温かい言葉が多く寄せられました。
心無い誹謗中傷や、好奇の視線を浴びせる人は少なくありませんが…。
ソフィアちゃんとパムさんは、確かな幸せと愛情の中で日々を送っている。
それだけは、絶対に揺らぐことのない事実です。