大学生のケイシー・フィッシャーさんは、1人のホームレスの男性が、持っている小銭を数えながらダンキンドーナツに入る姿を見かけました。
「何かしてあげたい」
そんな気持ちがふと沸き、彼に話しかけます。
男性が持っていたのはわずか1ドル。
ケイシーさんはコーヒーとベーグルを買ってあげると、一緒に座ろうと誘いました。
彼は、さまざまなことをケイシーさんに語ってくれたそうです。
クリスという名前。
ホームレスであるために、どれだけ周りの人たちが冷たく当たってくるか。
自分を最低な人間に変えてしまったドラッグについて。
母親をガンで失い、父親には会ったことがないこと。
母親が誇りに思ってくれるような人間になりたいという、唯一の願い…。
そうこうしているうちに、授業に行く時間が迫ってきました。
ケイシーさんがそれを伝えると、クリスさんは「少し待って欲しい」と、紙に何やら書き出します。
そして彼は、クシャクシャのレシートに書かれた手紙をケイシーさんに手渡し、にっこりと笑って去って行きました。
クリスさんの背中を見送った後で、目を通すと
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でもきみのおかげで、もうそんな風には思わない。
ありがとう、素敵な人。
"Today I went to Dunkin' Donuts and saw a clearly homeless guy sitting on the side of the road and picking up change….
クリスさんが食べようとしていた、最後のベーグル。
それは、ケイシーさんの親切心によって、新たな人生を踏み出すきっかけの一個となったのです。
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ほんの小さな優しさが、相手の中の「大きなもの」を変えることがある。
その事実を、我々も忘れずにいたいですね。