ストーリー

重要な試験を控えた週末、先生が出した宿題はなんと…。その教えに胸が熱くなる

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イギリスの小学生たちには、2年目と6年目の5月に大きな試練があります。

イギリスの社会問題にもなっている学力テスト、通称SATsです。本来ならこのテストは、子どもたちの学力を調べるためだけのもの。ところが、この結果はネットに公開され、全国規模で学校に順番がついてしまうため、学校や教師たちが躍起になっているのです。

そのプレッシャーといったら日本の期末試験などとは桁違い。このテストのためにクラス替えがあったり、宿題や補習が増えたりなど、子どもたちに大きなストレスを与えています。

 
そんなイギリスのレディングにあるバックルベリー小学校。

ソム先生が受け持つクラスも、SATsを来週に控えていました。残された追い込みのチャンスはこの週末のみ! さぁ、この週末は勉強漬けだ…。生徒たちもその親たちもたくさんの宿題が出るだろうと身構えていました。

そんな生徒たちに、ソム先生が出した宿題は…?
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いよいよSATsが来週に迫っています。なので、この週末をいかに賢く使うかが重要となってきます。

これが今週末の宿題です。できるだけたくさんの課題をこなして、チェックしていってください。

●自転車やキックボードに乗る
●本を読む
●大好きなテレビ番組を見る
●笑顔でいる
●ハリボー(グミ)やアイスクリームを食べる
●大好きな人と過ごす
●お腹が痛くなるまで笑う
●外で日光浴を楽しむ
●泳いだり、散歩したりする
●大好きな趣味をして過ごす
●体を休める
●友達に会う
●これ以上走れないぐらい走る
●料理をしたり、何かを作ったりする
●もっとハリボー(グミ)やアイスクリームを食べる
●庭で遊ぶ
●今までしたことがないことをやってみる

 
そして、プリントの最後にはソム先生からこんなコメントが…。

覚えておいてね。テストの心配は私ソムの担当よ。あなたたちは心配しなくても大丈夫。

あなたたちは、みんな素晴らしい生徒たちばかり。先生は、これ以上ないくらいあなたたちのことを誇りに思っているの。

素敵な週末を送ってね!

 
どれもこれも、来週テストがあるとは思えない内容ばかり。でも、本来であれば、これがごくごく一般的な「小学生らしい」宿題ですよね!?

最後までガッツリと必死で勉強させる先生もいる中、ソム先生、素敵すぎます!

 
この宿題がFacebookに投稿されると、反響コメントが殺到!

●ソム先生のクラスで6年生の娘を持っているんだけど、とても恵まれていると思う。娘のこの宿題を上からチェックしていって、最高に楽しい1日だった!

●アメリカの先生や学校もこうするべきだね。そうしたら、子どもたちが学校や人生のことでそこまでストレスを感じなくなるのかも。

●素晴らしい先生ね。今通わせている小学校で、私が気に入っているのは、平日はしっかり勉強して週末は一切宿題がないところ。子ども時代を楽しむべきよ!

●これを読んで泣いてしまいました…。私はまだ教育実習生で2年生も6年生も教えたことはありません。それでも、派遣先の学校の緊張感はヒシヒシと伝わってきます…。そんな生徒たちのクラスに飛び込んで、「やめて!全部冗談なの。遊びにいきなさい!」って叫びたい自分がいます。

●なんて素晴らしい先生なの!このことをわざわざ文字にしなきゃいけないことが悲しいけどね。このくらいの年の子どもたちには、当然に与えられるべきことなのに。

たったの3日ほどで、「いいね!」は7万件を超え、6万9千回を超えるシェアの数!

 
あまりの反響に、ソム先生がコメントを出しました。「11歳で受けたテストの結果で、子どもの人間性や将来が決まるわけじゃありません」

勉強はもちろん大切です。でも、この時期にしかできないことを納得いくまで楽しむことは、それ以上に大事! ソム先生の「宿題」は、目先のテストのためのものではなく、素晴らしい人生を送るための「大いなる課題」なのです。

この時期の子どもたちにとって本当に必要なことは何なのか、何のための誰のための学力テストなのか…。それを教えてくれる大人が近くにいる子どもは幸せです。

必要となった時に胸を張って伝えられるように、本当に大切なことを見失わないよう生きていきたいものです。

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