自閉症のお子さんは、外出時などさまざまな不安から癇癪を起こしてしまうことがあります。
しばしば、そんなお子さんを白い目で見る人がいますが、とあるスーパーの店員さんの対応が「素晴らしい!」と、Facebookで話題になっています。
アマンダさんは、イギリス・ベイジングストークのスーパーマーケット「モリソンズ」に、ともに視力に障害を持つ自閉症の娘2人を連れて訪れました。
店内で買い物をし、いよいよレジで会計しようとしたときです。
娘のひとり、ホリーちゃんが、こらえきれずに癇癪を起こし始めました。
すると、その時でした。
それを見た店員さんが優しく近づき、娘のホリーちゃんをレジ側に入れると・・・
商品のバーコードのスキャンをさせてくれたのです!
実はホリーちゃんは、店員さんごっこをして遊ぶのが大好き。
”ごっこ”ではなく、実際に店員になるというホリーちゃんの夢を叶えてくれた店員・リンさんの姿を見て、どんなに心が救われたことかとアマンダさんは言います。
リンさんにとってはほんの小さな思いやりだったかもしれませんが、自閉症の子どもを持つ親にとっては、とても大きな意味を持つのです。
ホリーちゃんの癇癪は、バーコードのスキャンをするうちにすっかり収まりました。
この出来事をアマンダさんがFacebookに投稿すると、57万件以上の「いいね!」がつき、たくさんのコメントが寄せられました。
●リンさん、よくやってくれました…あなたのような人が、この世界にはもっと必要です。
●素晴らしい女性ね。必要なのはほんの少しの親切心なのよ。忙しいときはストレスを感じちゃうでしょうけど、数分間だけでも女の子に”お仕事”を与えてくれることが素敵だわ。
●これを見て幸せな気持ちになれたわ。こんな人たちがいる世界で一緒に生きていることを誇りに思う。素晴らしいロールモデルよ。
中には、いつもリンさんに優しく接してもらっているというお客さんたちからのコメントも。
●うん、これがリンよね! いつも娘の面倒を見てくれるリンのことが、私の娘も大好きなの。モリソンズはこんな女性に働いてもらえて、とてもラッキーね。
●彼女は素敵だよね。みんなにとても親切だし。
そして、ついにはモリソンズの本部にまでリンさんの活躍が伝わることに! コメントが発表されました。
このお話を読んで、涙が出てしまいました。リンという本当に素敵な女性がモリソンズで働いてくれていることに我々一同とても誇りに思っています。
どんなに小さなことでも大きく何かを変える力になることが素晴らしいし、この親切な行いでひとりの娘さんの夢が叶ったことが聞けて嬉しいです。
2人の娘さんとまたお店で会えることを、リンも楽しみにしていることでしょう
ほんの小さな優しさでも、とても大きな助けとなることがある! アマンダさんたち一家やお店の方たちだけではなく、このお話を知ったみんなが幸せな気持ちになれました。