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「優しくしてくれてありがとう」 脳性まひの子を持つ母親が、ウェイトレスに宛てた思い

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アメリカ・シンシナティ在住のヘザー・スタイガーさんが、ひとりの心優しいウェイトレスさんに向けて綴ったメッセージが話題になっています。

 
木曜日の夜、ヘザーさんがいつものように、長女をサッカーの練習に連れていったときのこと。

慌てながら3人の子どもたちを車に乗せて出発したものの、サッカー場まであと半分というところまで来たとき、家のガレージに脳性まひであるジャックくんの車イスを忘れたことに気付いたそうです。

「娘を送り届けたら家に帰ってご飯食べるだけだから」

そう思い、そのときはそれほど気にしていませんでした。

 
ところが、そんなときに限って運悪く「トイレに行きたい」と言い出した4歳のシャーロットちゃん。仕方がないので、長女をサッカー場に送った後、「Skyline」というレストランでトイレがてら食事も一緒にすることにしたそうです。

 
6歳のジャックくんを腰に抱きかかえながらシャーロットちゃんとレストランに入ったものの、さすがに3人でトイレの個室内に入ることはできません。

そのため、ジャックくんを自分の目の届く範囲の席に置き、同時に用を足すシャーロットちゃんの様子も見ることに。

 
ジャックくんは床で横になりたがるため、自分の手の届かない場所で他の人たちに迷惑をかけないか心配だったヘザーさん。

シャーロットちゃんを急かし、すぐにジャックくんがいる席へ向かうことができましたが、自分もシャーロットちゃんも手を洗うことができませんでした。

 
ウェイトレスの女性に手の除菌用ローションがないかを聞いたものの答えは「No」。

「これから食事するのにどうしよう…」

そう悩んでいたところ、その女性からこのような申し出をされたそうです。

 

「お2人が手を洗っている間に、私がこの子と座っておきますよ」

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その言葉に、ヘザーさんは思わず耳を疑ってしまったといいます。

頭を上げられず、話すこともできず、よだれを垂らしていることもあるジャックくん。そうした振る舞いのために彼は、他人から怖がられることも少なくありませんでした。

 
キーラさんという名前のその女性は、ヘザーさんたちが手を洗っている数分の間、ジャックくんの手を取り、返事が返ってくるわけでもないのに話しかけ続けてくれたそうです。

「(息子を)怖がらないでくれて、不安な気持ちを押しのけて接してくれてありがとう。息子を普通の男の子として扱ってくれてありがとう。どこにでも思いやりの気持ちを持つ人はいるということを改めて気付かせてくれてありがとう」

ヘザーさんは、そうしたキーラさんのわけ隔てのない気遣いが、嬉しくてたまらなかったといいます。

自分の世界から少し目を離して周りを見れば、困っている人は案外多くいるもの。ほんの小さな優しさと勇気が、これほど、誰かの気持ちを救うこともあるのですね。

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