家族そろってシンガポール国立美術館を訪れた、anzuさん。館内を見て回った後、「Food for Thought」というカフェに立ち寄りました。
寝てしまった息子さんの横でお茶を飲んだり、娘さんに授乳をしたりと、家族でリラックスした時間をすごし、そろそろ帰ろうか、というとき…。
娘さんを連れて先に店の外に出たanzuさんでしたが、しばらく待っていても、お会計をしてくれているはずのご主人が戻ってきません。
お財布でも落としたのかな、と不安になりながら、テーブルまで戻ると、何だか満足そうなご主人の姿が。
「お会計、いくらだったかわかる?ここで授乳してた?」と聞いてくるので、「ええ、あなたの隣でしていたでしょ!」と答えると、こんなカードを見せてくれました。
あなたのお腹にその小さな
命が宿ったその瞬間から
あなたが「与える」ということに
勤しむようになったって
知っているよ。
それはささいなことかもしれない。
コーヒーを飲む量を控えたり
お刺身を食べるのを止めたり。
もしかしたら夢や希望を
しばしの間諦めた人も
いるんじゃないかな。
自分の身体全部を
この新しい変化に捧げ、
気持ちさえも新たな心配事に
押し倒され
心もさまざまな痛みに
耐えてきた。
誰にも邪魔されず眠ることや
自由に過ごす週末さえ
叶わなくなったよね。
犠牲と責任、そして
新たに芽生えた愛の世界へ
踏み出したあなた。
母であることは
大変なのに、人知れず、
けれどとても神聖なもの。
母であることを選んだあなたを
私たちは誇りに思います。
いつも「与え」てくれてありがとう。
今だけは「与えられる」ことを
楽しんでいただければ。
これは私たちからの
ほんの小さなプレゼントです。
愛をこめて
Food for Thought
そして、授乳をしていたanzuさんの代金が無料になったんだ、とご主人は言いました。
子どもができてからの3年間、毎日、当たり前のように授乳してきたanzuさん。
まさか今日初めて会ったカフェの人たちから、こんなに嬉しい感謝の手紙をもらうなんて・・・。
anzuさんはこの素敵な手紙とカフェからの粋な心遣いに、こみ上げてくる涙を止めることができませんでした。
その日の出来事を綴ったanzuさんのブログは、こんな一言で結ばれています!
コレ読んで泣いて、
そして明日もがんばろーーー!!!
こんな素敵なカフェが
シンガポールにはあるんだよ!!
日本がんばれ!
やれば出来る!
母親になるということは、予想以上に大変な仕事。お腹の中に小さな命が芽生えたその日から、お母さんは、来る日も来る日も、我が子のためにあらゆるものを与え続けています。
身近な人はもちろん、このカフェのように、みんなが子育てに励む母親たちへの感謝の心を忘れず、応援していけると素敵ですね!
▼シンガポールでの滞在記を綴ったanzuさんのブログはコチラからご覧いただけます。