「大河ドラマなど時代劇では、3歩下がって男に奉仕する女性の姿を描くべきではない」という意見を受けて…
安田清人 (@sanzarutaishou)さんは、こんな持論を投稿しました。
大河ドラマなど時代劇では、三歩下がって男に奉仕する女性の姿を描くべきではないという意見を見た。一見、正しいことを言っているように見えるが、歴史は、事実を無視してでも自分の思い描く美しい物語に改変して構わないという、大変恐ろしいことを言っているのに気づいておいでだろうか。
— 安田清人 (@sanzarutaishou) February 24, 2021
なんともハッとさせられる視点です…!
知ることの大切さ
続けて、安田さんはこう綴ります。
歴史を描く物語で、史実をいっさい改変してはいけないなどとは思いません。物語はフィクションの要素を必ず含むし、作り手の自由もありますので。でも、政治的な理由で実際にあったことをなかったことにする(逆もある)という考え方に、非常に危険なものを感じるのです。
— 安田清人 (@sanzarutaishou) February 24, 2021
たとえば、あえて過去を舞台とする物語で男尊女卑の否定を主張したいなら、女性を軽んじるのが「常識」である当時の現実を描きながら、見る人が違和感と嫌悪感を感じるような仕掛けや演出をするといった方法もあります。それが物語として面白ければ、おそらく私は唸ると思いますね。
— 安田清人 (@sanzarutaishou) February 24, 2021
歴史を絶対に変えてはいけないなどと思ってはいませんよ。ドラマはフィクションであり作品ですから。ポリコレ的な価値観で過去の歴史を改変する(したい)という発想が問題だと思うのです。
— 安田清人 (@sanzarutaishou) February 24, 2021
過去を無きものにしてしまっては、正しい議論は成り立ちません。
評価すべきこと・反省すべきことの積み重ねで今があるという大前提を、忘れてはなりませんね。
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みんなの反応
●少し前にあった鬼滅の刃2期(遊郭編)の議論とも似ていますね。過去にあった過ちは形や名を変えて今もどこかに存在するからこそ、どんなに残酷でも目を背けずに次の世代へ語り継ぐ必要があると私は思います
●辛い歴史があるからこそ、今、それを改善しなきゃいけないって話じゃないんですかね
●自分の思い描く美しい物語に置き換えるのはもちろん見る側の自由だと思いますが。それは見る側の現代人の受け取り方であって、やはり作る側としてはその時代を忠実に伝えたいと思うのが本当のところじゃないですかね。なので昔の風景をそのまま表現するのは賛成です
●そういう時代があったからこそ、今をどうするのか。って発想に持ってける柔軟性は頭の片隅には欲しいところ
考えさせられるツイートに、他のユーザーからも大きな反響が寄せられていました。