子どもやペットを車内に放置することがどれだけ危険なことか。頭では分かっていても、身をもって体験してみなければ、実際の苦しみは分かり得ません。そこで今回、ある社会実験が行われることになりました。
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実験を行ったのはアメリカの非営利団体”Kars4Kids”。夏の炎天下、エンジンを切った状態の車内で、10分間耐えることができたら賞金100ドル(日本円にして約12000円)という内容で、通行人に声をかけチャレンジしてもらったのです。
「たった10分我慢するだけで100ドル貰えちゃうの?やるやる!」参加者は1人ずつ、余裕の表情で車に乗り込んでいきます。
しかし、その笑顔は数分すら続きませんでした。みるみる曇っていく彼らの表情…。
▼実験の様子はコチラ。
あまりの暑さに汗が噴き出し、顔を仰ぎはじめる人々。たまらず上着を脱ぎ始める人も。
最後には呼吸するのも苦しい状態に・・・
限界に達した参加者たちは、続々とギブアップ!
一刻も早くこの状況から逃れたいと、憔悴した様子で車内から出てきます。
「もし子どもが、こんな灼熱の車内に数分でも閉じ込められるとしたら、どう思いますか?」と問いかけると、「ありえない!私ですら無理だったのよ!」「こんなに怖い経験は他にない!」震え上がった声で答える参加者たち。
そして、「あの絶望的な状況の中でひたすら誰かを待つなんて、どんな気持ちになるか…」と、涙ながらに話す人も。
今回の社会実験は、まさに車内放置の危険を身をもって理解してもらう結果となりました。参加者たちは辛い思いをしましたが、実験側としては成功のようです!
もしも、自分の大切な子どもやペットに、とりかえしのつかないことが起こったら・・・?小さな油断が、大きな悲劇を引き起こしてしまうのです。
今回の動画によると、実際に、この行為によって、週に1人以上の子どもが心臓発作を起こし亡くなっているそうです。