ある日、米ミズーリ州の警察官であるジェイソンさんのもとに、1件の連絡が入ります。
高速道路の中央分離帯の上で、動けなくなっている子猫がいる。
すぐに現場へ急行すると、おもちゃのグローブの隣で立ちすくむ子猫の姿を発見。
ジェイソンさんは車から降り、自分の猫を呼ぶように優しい口調で声をかけます。
こっちだよ、子猫ちゃん…
ほら、子猫ちゃん。
すると尻尾をピンと立て…
まるで「連れて行ってもらう準備は万端!」とばかりに鳴いて応えてくれました。
新しい生活
パトカーへと連れ帰ると、感謝の気持ちを表すようにすぐに喉を鳴らし始め…
身体やハンドルに顔を擦り付け、助手席に置いても膝に飛び戻ってしまったそうです。
子猫の尻尾が焦げていることからすると…
どうやらエンジンルームに入り込み、あの辺りで車から降りたのでしょう。
少なくとも5時間程度は、あの場所にいたようです。
その後、地域の保護シェルターで避妊手術を受けさせてから…
ジェイソンさんは子猫をベラと名付け、新しい家族として引き取りました。
彼女が冷たい風をしのぐために使っていたおもちゃのグローブも、記念として翌日持ち帰ったそう。
家にはすでに、2匹の保護犬と1匹の保護猫が暮らしていましたが…
その中で、特に数ヶ月前にお兄ちゃん猫を亡くしたジャスパーとは、大の仲良しになったといいます。
ベラは冒険家で、同じ場所に留まっていないんです。
いつも新しい隠れ場所を見つけています。
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ずっと幸せに…
独りぼっちで立ちすくんでいた小さな子猫は、温かい家族を手に入れることができました。
これからも大きな愛を体いっぱいに浴びながら、幸せに暮らしていくことを心から願います。