ある日、オーストラリアの動物保護団体でボランティアをしていたジュリアさんのもとに、助けが必要な子猫がいるとの連絡が入ります。
現場に着いてみると、生後10日程の子猫たちが脱水症状を起こしていました。
しかも、全身ノミだらけでボロボロの状態。
連れ帰って適切なケアを受けさせると、なんとか元気を取り戻し始めましたが…
それもつかの間、4匹の目には奇形が生じており、手術の必要があると判明します。
見えなくても元気一杯!
上まぶたと網膜がないニーナは、目が見えていない様子でした。
生後3週になって左目の眼球摘出手術が行われた際には…
獣医から、「体も小さいため、生活の質は限られたものになるだろう」と宣告されてしまいます。
しかし、ジュリアさんは断言しました。
生後9週目には右目も摘出したものの…
何も気にもとめない様子で、もともとの自信家な性格にも、更に拍車がかかっていったとのこと。
ちょうどその頃、悲しい失恋に打ちひしがれていたというジュリアさん。
逆に私がお世話されてしまったんです。
私が泣いていると、まるで「大丈夫だよ!私がいるから!」というように、顔にすり寄ってきてくれて…
本当に心の支えになってくれました。
以来とても強い絆で結ばれた2人が、正式な家族になるまでに時間はかかりませんでした。
また他の子猫たちも…
生後8ヶ月を迎える頃には十分に回復し、それぞれに新しい家族の元へと旅立って行ったそう。
関連:片目が見えない野良猫を、自宅へ連れ帰った男性。その行動が彼の命を救った!
毎日を前向きに
ジュリアさんと暮らすニーナも、ますますやんちゃになって家中を走り回ります。
ハーネスをつけてお出かけをするのも大好き。
困難を抱えながらも、元気に毎日を楽しむニーナ。
これからもジュリアさんと2人で、幸せな日々を過ごしていくことでしょう。