ワシントンD.C.の保護施設に連れてこられた、野良猫のシャウナ。
彼女は生後8ヶ月という幼さにして、お腹に赤ちゃんを宿していました。
あまりにも若く、そして痩せ過ぎているシャウナの出産には、いくつかの厄介な問題が伴います。
お腹の子どもたちを救うためには、緊急の帝王切開手術が必要でした。
ただ1匹のわが子
獣医の方々は最善を尽くしましたが、救うことが出来たのは、たったの1匹。
シェーンと名付けられた男の子は、生まれた時からとてもパワフルで…
生きる意志を主張するように、大きな声で鳴いたそうです。
その後、2匹は里親となったスージーさんの家へと引き取られていきました。
幼いながらも母親としての務めをどうにか果たそうとするシャウナでしたが…
なので、必要な栄養の入った食事を、私が代わりに与えていました。
そんな状況でも、やはりお母さんのオッパイが恋しいのか、シェーンはしばしばシャウナののお腹の下に潜り込み、シャウナもそれを受け入れていたのだとか。
それからシャウナは、シェーンの体を綺麗にしてあげるんです。
まだコツが上手くつかめないのか、少し不器用ですけどね。
スージーさんはご飯を、シャウナは毛づくろいを。
二人三脚の育児のおかげで、シェーンはすくすくと成長していきました。
いつも歌を口ずさむみたいに、鳴いたり、うなったりしていて…
大人しいのは、食べているときと寝ているときくらい。
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生まれてきてくれて、ありがとう
シャウナ自身も十分な栄養とお薬を与えられて、やがてすっかり健康に。
大きくなった息子とともに、避妊・去勢のための処置も受けたといいます。
過酷な出産を乗り越えたシャウナは、無事に生まれてきてくれたシェーンに、今も最大限の感謝と愛情をもって接しているとのこと。
強い絆で結ばれた母と子は、これからも仲良く暮らしていくことでしょう。