ある朝のこと。
地質学者のトニーさんが、ペンシルバニア州の採掘現場で作業をしていると、意外な訪問者が訪れました。
振り返って見たら、小さな黒猫が駐車場に座っていた。
それで、「よう、猫ちゃん!」って声かけたら、すごい勢いで向かってきてね。
あっという間に肩に登ってきたから、思わず笑っちゃったよ。
トニーさんが優しく腕に抱いてあげると…
黒猫はすぐに眠ってしまったそう(´∀`=)
研究室での穏やかな日々
一帯はかなりの田舎で、農地以外に猫の行き場はありません。
そこでトニーさんは近くの店で、猫用トイレとご飯を調達しました。
デスクの後ろの椅子の上に枕があるんだけど、その上で寝ちゃったよ。
普段はタフな男を演じてるつもりなんだけど、この子は本当に可愛くてすっかり夢中さ。
名前が必要だと思ったトニーさんは、彼を「スパッド」と呼ぶことにしました。
ちなみにスパッドとは、「初めて採掘する場所」を指す言葉なのだそう。
これ以外の名前は考えられないね。
それから毎日、スパッドはトニーさんの後をついて回ります。
僕が戻ると、今度は猛スピードで走り寄ってきて…
僕の体をよじ登ったと思ったら、また寝ちゃうんだよ(笑)
そこでトニーさんは、椅子に枕とブランケットがわりのTシャツを置いた、仮の猫用ベッドを作ってあげました。
これでご主人が働いている間も、スパッドはグッスリと眠ることができます(*´艸`*)
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生涯の住処へ
そして数日後。
いよいよトニーさんが、スパッドを連れてニューヨーク州バッファローに帰る日がやってきました。
現場で過ごした中で、一番素敵な時間だったね。
やがて無事に家に着いたスパッドは、すぐに新しい場所に慣れた様子。
窓の側で日がな一日鳥を見ているのがお気に入りなのだとか。
生涯の家族と運命の出会いを果たした子猫。
これからもずっと幸せに暮らしていくことをお祈りしています。