飲用 (@inyou_te)さんが紹介した、アニメ『ドラゴンボール』で孫悟空役を務める声優・野沢雅子さんのエピソードに注目が集まっています。
野沢雅子「アニメの力ってなんなんだろうなって思うときあるんですよね。っていうのはね、私、あるときに、2月だったんですねそれが、お父さんから手紙がきて、『もう息子は病気で2月いっぱいもちません。ドラゴンボールが大好きだから、色紙にサインをいただけませんか』って」(続く)
— 飲用 (@inyou_te) 2019年7月29日
(続き)野沢「それで私、ミキサーさんに頼んで『ごめん、テープ録ってくれる』つったら、『わかりました』つって。『オス、オラ悟空』つって、その子の名前呼んで、『ぜってぇに来いよ。オラが劇場で待ってっかんな。約束だぞ!』つって。映画が8月なんですよ」(続く)
— 飲用 (@inyou_te) 2019年7月29日
(続き)野沢「そしたらお父さんから手紙が来て。『息子が奇跡を起こして見られました。本当にありがとうございました』。ベッドで行ったらしいんですよ。ベッドで行って、絶対座ることできないんですって」(続く)
— 飲用 (@inyou_te) 2019年7月29日
(続き)野沢「そしたら、『どうしても椅子に座って見る』って言って、椅子を持ってきたら、椅子に座って見てたんですって。で、見られて、帰ってきて、明くる日亡くなったんですって。そのときに、お医者さんのお手紙が一緒に添えてあったんですよ」(続く)
— 飲用 (@inyou_te) 2019年7月29日
(続き)野沢「そしたら、『ボクたちは勉強勉強して、人の命を少しでも永らえようとか、生きさせようってしてやってるんだけど、それもできなくて。アニメの力ってなんなんでしょう。ボクいま知らされました』」(続く)
— 飲用 (@inyou_te) 2019年7月29日
(続き)野沢「びっくりしましたもう。いやもう、すごいなこのアニメの力っていって、そのときすごい感じたんですよね」/『ボクらの時代』7/28
— 飲用 (@inyou_te) 2019年7月29日
『アニメの力ってなんなんでしょう』
定義することは難しいですが…その内側には確かに、恐るべきエネルギーが存在するようです。
魂の結晶
子どもたちは、多くの大人には見えない「何か」を、画面の向こうに見出しているのでしょう。
外から失礼します。アニメーションの語源はラテン語で魂を意味するアニマです。静物に命を吹き込み動かすことに由来します。件の野沢さんのお話は、燃え尽きかけた命に元気を与えた、まさにアニメの語源を体現したものだと思います。
— 安里次郎 (@Henri_jirou) 2019年7月30日
昭和の「仮面ライダー」全盛期にも似た話があって、本郷猛役の藤岡弘さんが小児病棟へ慰問に訪れた時、それまでどれだけ手を尽くしても歩けなかった車椅子の子供が、立ち上がって藤岡さんの元に駆け寄ってきたそうです。この子の担当の医師・看護師も野沢さんの話と同じ感想を抱いたとか。
— 遼 (@RYO_TheCrescent) 2019年7月30日
あぁ。
人によって、アニメだったり恋人だったりアイドルだったり神様だったりするんだろうな。
人によって心を支えるものは違うけど、そういうのあると思う。 https://t.co/NZOLEyT8k7— みも (@mimomimonoch) 2019年7月30日
それを生み出すクリエイター、それを媒介する演者。
様々な方々の魂が吹き込まれた映像は、今日もどこかで誰かを勇気づけているに違いありません。
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みんなの反応
●ヤバい、朝から涙が出た。私もいつか誰かの力になれるように、今日も悔いのないように生きよう
●ぐっとくるな。アニメのちからというか、対象がなんであれ「好き」の持つちからなんだと思うけど
●音楽やアニメ、五感から幸せ感じるツールには色んな力が秘められてるね
心を揺さぶるお話に、他のユーザーたちからも大きな反響が寄せられていました!