就職活動や転職活動における採用面接では、時にちょっと答えにくかったり、意図のわからない質問が飛んでくることもあります。
匿名掲示板『ガールズちゃんねる』においても、採用面接の質問を巡るこんなトピックが話題になっていました。
家族のことを聞かれるのが腑に落ちない!
就職活動中の投稿者は、採用面接で「家族のこと」を尋ねられるのが納得行かないといいます。
家族構成や一緒に住んでいる人数、さらには両親や兄弟の仕事内容まで聞かれた際には…
「なんでそんなプライベートなことを赤の他人に話さなきゃいけないの?」「だったらあなたの家族構成も話せよ」と思わずにはいられないのだとか。
とはいえ「言えない」と断るわけにもいかず、ご自身は仕方なく職業までは答えているそうですが…
他の人はどう感じているのか、気になっているようです。
聞いてくる会社はブラック?
この投稿に対して、他のユーザーからは「私も経験ある」という意見が少なからず寄せられていました。
●家族親戚に反社会的勢力はいないか聞かれた
●家族構成は書かされるし、家族の1人から身元保証人として印鑑証明が必要だと言われた
●家族構成は? と聞かれ、なんでそんな事聞かれなきゃいけないんだと疑問に思いつつ、答えた
さらに、こんなコメントも。
実際に厚生労働省のHPにも、「就職差別に繋がる恐れがある質問」として、次のような記載がありました。
<a.本人に責任のない事項の把握>
・本籍・出生地に関すること (注:「戸籍謄(抄)本」や本籍が記載された「住民票(写し)」を提出させることはこれに該当します)
・家族に関すること(職業、続柄、健康、病歴、地位、学歴、収入、資産など)(注:家族の仕事の有無・職種・勤務先などや家族構成はこれに該当します)
・住宅状況に関すること(間取り、部屋数、住宅の種類、近郊の施設など)
・生活環境・家庭環境などに関すること
<b.本来自由であるべき事項(思想信条にかかわること)の把握>
・宗教に関すること
・支持政党に関すること
・人生観、生活信条に関すること
・尊敬する人物に関すること
・思想に関すること
・労働組合に関する情報(加入状況や活動歴など)、学生運動など社会運動に関すること
・購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること
(参照:厚生労働省:公正な採用選考の基準)
時短勤務や急な欠勤の可能性がある場合は、応募者の方から事前に別途相談が必要かもしれませんが…
それ以外の私的な話を面接ですること自体、デリカシーに欠ける気がしてなりません。
少なくとも、「親や兄弟の仕事」などに関しては、たとえ勤務が決まった後でも話す必要はないはずです。
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まとめ
どれほど無意味な質問であっても、採用を希望している立場で回答を拒否できる人はほとんどいないでしょう。
だからこそ、本来ならば人事担当者の側が「このような質問はNG」という意識を持ってしかるべき。
そして、それができない会社は従業員にも無理を強いるはず…というのは合理的な考え方かもしれません(;∀;)
面接での扱いは、入社後の扱いに直結します。
予期せぬことを聞かれた際は、辞退を考えるくらいの心持ちでいたほうが良さそうですね。