匿名掲示板に、とあるユーザーが「コスモス」をめぐって、幼いころのエピソードを投稿しました。
●ユーザーID:5lFFLriIe
子どもの頃うちはど貧乏だった。
親父が蒸発して、母親が夜遅くまで働いてた。
学童みたいなのが地域になく、学校から家に帰ると、菓子パン食べて…
それから友達の家行ったり、小遣い貰ってないからただ近所を散歩したりして、真っ暗になるまで時間潰してた。
[2014/09/26(金)18:11:05]
生活は辛くとも、お母さんのことが大好きだった投稿主。
そんな中…大切な日がやってきます。
●ユーザーID:5lFFLriIe
ある日、少し遠い街を歩いてたら、庭にコスモスがいっぱい咲いてる家があった。
そのとき頭にあったのが「今日お母さん誕生日なのに何もあげられない」。
たまたま庭に出てきたおばさんと目が合ったので…
「こんにちは。すいませんが、コスモスを1本貰えませんか」と話しかけた。
[2014/09/26(金)18:11:05]
いつも頑張っているお母さんが、少しでも喜んでくれるように。
家主のおばさんは、その頼みを受け入れてくれました。
●ユーザーID:6oHOoRzHs(投稿主)
コスモスで花束を作ってくれた。
家に上げられ、リボンを一杯並べて、「花束に好きなの巻いてごらん」と言われた。
きれいな便箋をくれて手紙書きなさいと言われ、「ママ大好き」とか書いた。
硬いクレヨンみたいなの貸してもらって、母親の似顔絵も描いた。
お菓子も食べた。
おばさんも手紙を書いて、「これもお母さんに渡して」と言われた。
[14/09/26(金)18:30:25]
これ以上ない親切に感謝し、お礼を言って帰宅。
そして…
●ユーザーID:6oHOoRzHs
「こんなのどうしたの?」と初めは怒ってるような驚き方だった。
「知らないおばさんから貰ったんだよ」と説明してもなんだか納得いかないようなこと言ってたけど…
おばさんからの手紙を読んだら、泣いて「ありがとうね」と言ってた。
「あーおばさんが説明してくれたんだなー良かった」と思った。
[14/09/26(金)18:30:25]
それから時が経った、ある日のこと。
痴呆症で施設に行ったお母さんのアパートを整理している際…大人になった投稿主は、ふと全てを理解しました。
●ユーザーID:6oHOoRzHs
あーおばさんこんなこと書いてたのか、とわかった。
「息子さんの気持ちに打たれ、拙宅のつまらない花ですが差し上げました。
優しいお子さんをお持ちですね。
うちにも子どもがいましたが、小学校までは生きられませんでした。
女手一つでお辛いでしょうが、どうかこれからもお子さんを大事にして下さい。
陰ながら応援しております」
俺の子育てにあれだけ苦労した母親なんだから、俺の苦労は苦労じゃないよな。
そう思って施設に通ってる。
[14/09/26(金)18:30:25]
関連:父に誕生日メールを送ったら「ああ」だけの返信。しかし、その直後?
辛い思いをしている人に優しくありたい。
辛い思いをしたからこそ優しくありたい。
見知らぬ人同士の交流から生まれた尊い絆に、胸が熱くなります。
これから先、どんなに辛いことがあっても…
この思い出が、投稿主の心を救ってくれるに違いありません。
※こちらの記事はopen2chより、一部コメントを読みやすくまとめた上で作成しています。