つっきー(@psypsytuki)さんが投稿した、過去の体験談に注目が集まっています。
「まだ未清算の商品お持ちですよね?」
やっと捕まえた。
『・・・』
女性は黙ったまま静かに頷く。そのまま事務所に連れていき、盗んだものをオーナーと二人で確認していく。盗んだのは菓子パン2つ。身分証明書の提示を求めたが運転免許証も保険証もない状況だった。決して綺麗とは言えない身なり→— つっきー (@psypsytuki) November 24, 2022
→経済的に困窮しているのが雰囲気でわかった。一商店の万引きの被害は小さい金額でも影響が大きい。それに犯行を重ねていたのは把握してた。絶対に許せない。警察に突き出してやる。
「通報しますね」
と受話器を取ると”待て”とオーナーが手の平をこちらに向けた。ゆっくりと手をおろすと女性に→— つっきー (@psypsytuki) November 24, 2022
→「何故」と、問いかける。『お金に困っているんです。頼れる人もいない。どうしたらいいのかわからなくって…子供と自分用にパンを盗みました』目に光が無く淡々とした口調で話す。
話を聞いてオーナーは立ち上がり1枚のA4の用紙を手に取った。そこには経済的な支援についてまとめてあり→
— つっきー (@psypsytuki) November 24, 2022
→市役所の対応窓口の電話番号がびっしり書いてあった。
「今からこの紙を持って自分がもらえる支援を市役所に行って確認してきてください。終わったらまたお店に子供と一緒に一度戻ってきてほしい。パンは一旦こちらで回収します。」
正義感が強かった自分はオーナーの対応が許せなかった→— つっきー (@psypsytuki) November 24, 2022
→『他のお店に行って同じことをするに決まっている。どうせ戻ってこないですよ!』
「いいか。ああいう人は誰かが手を差し伸べないといけないんだ」
別にオーナーがそうするなら勝手にすればいい…とモヤモヤした気持ちのまま売場に出ていった。驚くことに夕方になって女性がお子さんを連れて来店→
— つっきー (@psypsytuki) November 24, 2022
→手続きが無事に終わったらしく、経済的な支援を受けられるように今審査を進めているとの事。オーナーは女性に
「子供に胸を張れるような生き方をしなさい」
と、パンを2つ渡し、男の子の目を見て
「お母さんはこれから頑張るんだって。良い子でいてあげてね」
と、やさしく語り掛けた。→— つっきー (@psypsytuki) November 24, 2022
→男の子はオーナーの目を見て力強く頷く。その様子を見て、はじめて女性が声をあげて泣いた。
僕は一つの”正解”の形を見た気がした。
— つっきー (@psypsytuki) November 24, 2022
そんなことが…。
救いの手
つっきーさんはさらにこう続けます。
オーナー自身も過去に生活に困った事があり、それで必死に情報をまとめたのが”あのA4用紙”だったことを後に聞いた。本来なら警察に通報するというのが世の”正解”なんだろう。だけどオーナーの対応した形も一つの”正解”だと感じた。最後にとても大事なことを一つ。もちろん万引きはしてはいけません…。
— つっきー (@psypsytuki) November 24, 2022
誰にSOSを発信していいかわからなかった女性は、オーナーの計らいにより一筋の希望を見出せたのではないでしょうか。
こちらの縁でどうにか生活を立て直せたと信じたいですね。
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みんなの反応
●困窮したことがある立場としては、その女性やっと心が一息つけたのではないかと思いました
●盗難はしなかったけど、僕も子どもの頃は貧困でガス水道電気が止まって食べるものが無くマーガリンとか舐めて餓死が頭に浮かんだ時に手を差し伸べてくれた市役所の人に救ってもらった。だから僕は今も働けるんだと思う。名前も知らないその人に恥ずかしい姿を見せられないから。いい店長さんだなぁ
●他のお店だったとしたら、きっとお母さんはこの日とは別の感情の涙を流していただろう
考えさせられるお話に、他のユーザーたちからも大きな反響が寄せられていました。