イギリス、サウスハンプトン。”BBC Radio Solent”というラジオスタジオで起こったある出来事が話題になっています。
[ada]
ラジオの相談のコーナーに1本の電話がかかってきました。電話の主は、ビル・パルマーさん。95歳という高齢の男性です。
パルマーさんは、最近、奥さんが介護施設に入ってしまったため、寂しさから、ただ誰かと話がしたくて電話したとのことでした。
パルマーさんの話を聞いたラジオパーソナリティのアレックス・ダイクさんは、なんと「スタジオで一緒に話をしましょう」と提案。パルマーさんの自宅にタクシーを手配し、彼をスタジオまで連れてきてしまったのです。
スタジオに到着したパルマーさんが話し始めました。
すると…なんということでしょう。とたんに電話が殺到! あっという間に、パルマーさんには、「彼とぜひ話がしたい」というたくさんの友達ができました。
この出来事が起こった後、”BBC Radio Solent”はFacebookに今回の出来事をまとめた動画を投稿。すると、こちらも大反響!「本当に心が温まる素晴らしい行いでした」「思わず泣いてしまいました」などといった、たくさんの温かいコメントが寄せられました。
▼ラジオ局に訪れたパルマーさんの様子。
(参照 goodnewsnetwork.org)
中には、パルマーさんのためにウクレレバンドを組んで曲を披露したいという人や、ラジオで彼のコーナーを作ってあげてとお願いする人たちもいたのだとか。
みんなからの溢れんばかりの優しさに感動するパルマーさん。もちろん、リスナーの方たちは、彼の笑顔をスタジオで実際に見ることはできません。それでも、パルマーさんの喜びは、ラジオから流れる声を通じて、確実に、ラジオの向こう側にいるたくさんの「友達」に伝わったはずです!