「アメリカで”枕草子”を教えていて辛いのは…」
そんな書き出しから、大学教員の野中美峰 ルイーズ・グリュック『野生のアイリス』(@PenguinBirdFish)さんは以下のようなツイートを投稿しました。
アメリカで『枕草子』を教えていて辛いのは、とても分かりやすい英訳のせいか、「何のかんの言ったって、これってただのブログじゃん」と学生たちに思われてしまうこと。 pic.twitter.com/VSPIrYW1vA
— Miho Nonaka 野中美峰 ルイーズ・グリュック『野生のアイリス』 (@PenguinBirdFish) January 12, 2022
なるほど(゚Д゚;)
文法の構造の違い
野中さんはさらにこう続けます。
何気なくつぶやいたことで思いがけずたくさんのご感想をいただき、ありがとうございました。日本の古典は現代の英語に訳されて世界文学として読まれる訳で、そうなると『枕草子』のウィットは伝わるけれど、文体の詩的なリズムや緊張感が失われてしまう。それがあまりにも勿体ないと思っていました。
— Miho Nonaka 野中美峰 ルイーズ・グリュック『野生のアイリス』 (@PenguinBirdFish) January 14, 2022
おっしゃる通り、英訳によって枕草子の魅力の一つであるリズム感や絶妙な韻などが失われてしまうのは残念ですね(´;ω;`)
関連:「アジアはプラスティック使いすぎ」と言われ、憤りを覚えた訳は
みんなの反応
●枕草子の英訳をアメリカ人に英語で説明するには、たいへんな両ヶ国語の運用能力プラス、王朝期のバックが必要ですね
●文化の違いによってその言葉の感受性は変化するだろうし、心の動きも違うだろうからどうにもらならんよね…
●英訳だと音の美しさが伝わらない~悔し~。英訳があることについては、すばらしい
頷くばかりのお話に、他のユーザーたちからも大きな反響が寄せられていました。