小さい子どもにイタズラはつきもの。悪気はなくても、ついついやらかしてしまことがあります。先日イギリスでは、ある3歳の女の子が、隣人の車のドアに傷をつけてしまいました。
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大きな落書きのように目立つ傷…。気付いた両親はすぐ隣人宅へ謝りに行き、修理代を弁償させて下さいと申し出ました。
と、ここまではありがちなケースですが、この後の隣人が取った行動が 温かくてユーモアに溢れたものだったと、この両親のFacebook上で話題になりました。
大切な愛車を傷つけられた隣人は、女の子の両親宛てに「請求書」を作成しました。後日、届いた請求書を見た両親は、その金額に言葉を失います。
●修理代とスプレー代…1,500ポンド(約287,000円)
●それらにかかる税金…300ポンド(約57,000円)
弁償するとは言ったものの、修理費がこんなに高額だなんて…!
両親は、動揺を隠し切れないまま請求書の続きに目をやりました。
●修理のことを考えている間に飲んだ大量の紅茶代 28ポンド(約6,000円)
●その紅茶と一緒に食べた大量のビスケット代 10ポンド(約2,000円)
そこから、まぁ子どものしたことですし、 1838ポンド(約352,000円)をマイナスして…
合計金額は 0ポンド
お願いしたいのは、もし私たちが留守にした時に荷物が届いたら預かっておいて っていうことぐらいかな。
と続いていました。
一切の費用を請求しなかったどころか、最後の一文。何かお願い事をすることで、相手の心苦しさを和らげようとしたのでしょう。
自分に損が出ているのにも関わらず、ここまで相手の立場を考えて、気の利いた対応ができるなんて…。女の子の両親は、「こんなにも寛大な対応をしてもらって、本当に嬉しかったし、感動しました!」とコメントしています。
きっと今後、両家族の間では、何かあったら助け合える 温かい近所付き合いが続いていくことでしょう。
高価なものを壊されたり傷つけられたりしたら、実費以上の賠償金を請求する人だって少なくありません。たとえ経済的にゆとりがあったとしても、よっぽど大きな器を持っていなければできない行動だと思います。
ここまではできないにしても、わざとではない過失に対して、少しでも寛大な心で対応できるような人間でありたいなと、深く思いました。