2018年1月4日。
ニューヨークで大工として働いていたドナルド・サヴァスターノさんは、とてつもない幸運に恵まれました。
なんと、たった10ドルで買った宝くじが…
見事、124万ドル(当時およそ1.3億円)の当選を果たしたのです!
決して裕福とはいえない生活を送っていたドナルドさんは、テレビのインタビューに対し、賞金の使いみちについて答えました。
新しいトラックを買おうかな。それでバケーションに行くよ、たぶんね。
今回の出来事は、私たちの人生を変えてくれるだろう。
もう一つの願い
そして彼には「もう一つの願い」がありました。
それは…貧しい中でなかなか行けなかった病院に行くこと。
ドナルドさんが購入した宝くじ売り場で働いていたダニエル・スコットさんは語ります。
彼は保険に入ってなかった。僕が見るに、ここ最近も調子が良くなかったようだし。
それで、お金が入ったから医者に診てもらったんだ。
そして、診察の結果は
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ステージ4の肺ガンと脳ガン。
知らせはすぐ、スコットさんのもとにも届きました。
僕ら両方と親しい友達がやって来て、「ドナルドがガンでものすごく弱ってる」って言った。
彼は今病院にいるけど、おそらくもう助からないかもしれないって。
僕は、あのお金がドナルドの命を救ってくれることを願ってた。
しかし、想いは届かず…当選から約3週間後の1月26日。
ドナルドさんは、自宅で愛する人々に見守られながら…
息を引き取ったといいます。
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残酷な運命
当時の死亡記事には、遺族のコメントも寄せられていました。
彼は、助けられるものがいれば誰であろうと手を差し伸べ…
困っている人々に正しい道を示していました。
「この出来事は私たちの人生を変えるだろう」
あまりにも残酷すぎる形で実現した、ドナルドさんの言葉。
今はただ、ご冥福を心から祈るばかりです。
(参照:abc7 / news.co.au)