緊急コールセンターのオペレーターとして働くキャサリン・グレイディさんが、シフトを終え、帰る準備を始めようとしていたときのこと。
彼女のもとに、フランシス・ロイヤーさんから「通報」が入ります。
電話に応答したキャサリンさんに…
フランシスさんは悲しげな声で「ゴミを…」と切り出しました。
誰か、うちのゴミ出しをしてくれないかなと思って電話したのです。
2週間も放置していて、ゴミが山積みなんです…。
私は86歳で障害も抱え、心臓に問題があります。
でも側には助けてくれる人が誰もいないのです。
普段は近所の方にゴミ出しをお願いしているそうですが、そのときは助けを求められる人がおらず、やむを得ず緊急コールセンターに電話したというフランシスさん。
とはいえ…救急隊を出動させるわけにはいかない内容です。
そしてキャサリンさんは、こう返します
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明日は仕事が休みなので…
よろしければ私がゴミを出しますよ。
翌日、彼女は約束通りフランシスさんの家に行き、ゴミ出しをしました。
フランシスさんは、キャサリンさんのその親切な行動に「本当にありがとうございます」と何度もお礼を伝えたそうです。
「電話をかけてきた人たちにとって、それが急を要するものであれば問題の大きさは関係ない」と語るキャサリンさん。
必要としているなら、私たちは消防隊、警察、救急隊を派遣できるし、大抵の場合、問題を解決するのは私たちじゃありません。
けれどもこんなにシンプルなことだったら、私がやったっていいんです。
本来の業務を超えてまで誰かを助けようとする姿勢には、本当に頭が下がります。
こんな方が緊急電話の先で待っていてくれるのなら、とても安心ですね。
(参照 Mail Online)