「上を向いて歩こう」「こんにちは赤ちゃん」などの作詞を手掛けたことでも知られる故・永六輔さん。
生前、ラジオパーソナリティとしてさまざまな方の人生相談に応じていた彼ですが…
中でも、TBSラジオ・全国こども電話相談室に小学6年生の女の子が寄せた「とある質問」に対する回答は、大変素晴らしいものでした
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Q. 好きな人に告白する言葉を教えて (小6・女の子)
A. 言葉は一番大切です。でも、好きな人に「あ、この子好きだな」とか「いい人だな」と思われるには、「おなべをいっしょに食べて同じものをおいしいと思う」、「夕やけを見て、両方が美しいなと思う」というような同じ感動を同じ時点で受け止めるのが一番効果があります。
例えば、「いただきます」とか元気な声で言っていると、それだけで「あの子いただきますって言ってるな。きっといい子なんだろうな」と思うじゃないですか。
「あなたがすき」ですとか、「キミを僕のものにしたい」とか、「世界のどこかで待ってる」とか、そういうのはあんまり効果がありません。「きれいだな、おいしいな、うれしいな」ということが同時に感じあえる環境が一番大事。
だから、「好きです、嫌いです」という言葉ではなく、いい言葉を使っている子は好きになれる。「あの人ならこの言葉は好きだろうな」と思った言葉を何気なく使っているときの方がドキンとします。
「あなたが好きです」というのは最悪な言葉です。
だから、いっしょの環境にいるときに同じ感動をする場面に出来るだけいっしょにいる。スポーツの応援でもいいです。
そうすると、使いあっている同じ言葉にドキンとすることがあって、それが愛なんです。
自分でいうのもおかしいけど、ひとりでご飯を食べてておいしいことないです。
ひとりで野菜を食べているときは本当にさみしい。やっぱり家族、好きな人といっしょのほうがいい。
二人っきり、まずはふたりになること。
きれいな言葉を使いあうこと、きれいなことに感動すること、ふたりで声をそろえて感動してください。出典:全国こども電話相談室
「いい言葉を使っている子は好きになれる」
「使いあっている同じ言葉にドキンとすることがあって、それが愛なんです」
誰よりも言葉を大切にしてきた、永さんだからこその回答。
投稿した女の子本人はもちろん…
恋愛を経験してきた大人たちもまた、深く感銘を受けたに違いありません(*´∀`*)