米テキサス州の都市、ヒューストン。
その日、キム・カスティーヨさんは5歳になる息子のマイロくんと、普段からよく行くレストランを訪れました。
マイロくんはダウン症を抱えています。
いつもマイロくんに会うとニコニコしてくれるウエイターさんたち。
ここはカスティーヨさんとマイロくんにとって、お気に入りの場所でした。
ところが…予期せぬことが起こります。
お店に入った2人が席につくと、隣の席に元々いた家族が、他の席に移動しました。
ウェイターの1人であるマイケル・ガルシアさんも、最初は特にそのことを気に留めていませんでした。
しかし後に彼は、その家族がいたテーブルで、”心ない言葉”を耳にします。
障害者はどこか特別な場所にいるべきなんだ。
これを聞いたマイケルさん。
お店のオーナーに確認することもなく、すぐに行動を起こしました。
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そう言うと、彼らに店を出るよう促したのです!
家族は「じゃあ帰る!」と、レストランを去って行きました。
マイケルさんがマイロくんのために立ち上がってくれたということを、後で知ったカスティーヨさん。
誰かが自分の立場を危うくしてまで、そんなことをしてくれるとは思いもしなかったと言います。
お客さんへのサービスを拒否するという行動が、マイケルさんの仕事にどう影響するのか。
カスティーヨさんは心配していましたが…
そんな不安をよそに、店のオーナーは「お客さんはいつも正しいわけではありません」と、彼の行動を快く受け入れてくれたそうです。
マイケルさんは語ります。
障害を持つ子どもが普通のレストランに来られない。
それは、肌の色が違うから普通のレストランには来られない、ということと同じです。
いかなる理由での差別も許されるべきではない…そんな素晴らしい信念が感じられます。
とても勇気のいることではありますが…
我々も、マイケルさんのような優しくて強い心を持ちたいものですね。