「応用行動分析では”死人テスト”という考え方があります」
そんな書き出しから、あたたたたー (@81I6VVboj7h2Bqy)さんは以下のようなツイートを投稿しました。
応用行動分析では「死人テスト」という考え方があります。「死人にもできることは行動とは言えない」という考え方です。例えば「廊下を走らない」は死人にもできます。しかし「廊下を歩く」は死人にはできません。死人にもできる「廊下を走らない」は行動目標にするべきではありません→
— あたたたたー (@81I6VVboj7h2Bqy) June 11, 2023
→「廊下を走らない」は「行動」ではないからです。「廊下を歩く」は「行動」です。そのため「廊下を歩く」は行動目標として成立します。では「教室で静かにする」は行動と言えるでしょうか?これは、行動とは言えません。なぜなら「教室で静かにする」は死人にもできるからです→
— あたたたたー (@81I6VVboj7h2Bqy) June 11, 2023
→ 子どもに指示する時は、死人でもできる「教室で静かにする」を、死人にはできない「教室で読書をする」等に変換する必要があります。「教室で静かにしなさい」だけでは何をどうしていいか分からないお子さんが一定数います。だから指示をする時は、死人にはできない行動で示す必要があります→
— あたたたたー (@81I6VVboj7h2Bqy) June 11, 2023
→ 例えば「お喋りをしない」は行動と言えるのか。これは死人にもできますので行動とは言えません。したがって「お喋りをしません」という指示は得策ではありません。それよりも「先生の声が聞こえる人は黙って手を挙げます」の方が子どもには通りやすいです。死人にはできない行為だからです→
— あたたたたー (@81I6VVboj7h2Bqy) June 11, 2023
→ 例えば「大きな声は出しません」は行動でしょうか?行動ではありません。大きな声を出さないことは死人にもできるからです。「この位の声の大きさで喋るんですよ」と、死人にはできない行為で教師自身がやって見せて、実際に子ども達にもやらせた方が、発達に課題がある子にも指示が通ります(終)
— あたたたたー (@81I6VVboj7h2Bqy) June 11, 2023
なるほど…。
目的意識の有無
否定形や禁止形ではなく、行動の目標を明確にしたうえで指示を出すということですね。
すごい分かりやすい。死人にもできる=何もしてないって面白いな。
幼児向けだとより具体的な「大声を出さない!」→「アリさんの声でお話してね」みたいな言い換えが効果的なのも実感してる。 https://t.co/muhd0ZXnta— サン (@ngy2022) June 11, 2023
指導する際に『死人テスト』の考え方に沿って言い換えることで、子どもたちの理解を得られ易くなるかもしれません。
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みんなの反応
●はえ〜〜〜〜〜なるほどね!面白い!!小学生低学年の声掛けにはこの考えを意識してみようかな
●相手にはこれも禁止、あれも禁止という伝え方をしないように気をつけて、やって欲しい行動を伝えるようにしていたけど、もう一段理解が深まりました
●なるほど。誰もが「走るな」=「歩け」と脳内で自動変換出来るわけではないということか
●「〜してはダメ」で止めずに「ここではこうしなさい」を伝えることが肝心なのね
興味深い呟きに、他のユーザーからも大きな反響が寄せられていました。