今年の9月、実の母親に見捨てられてしまった子猫の「リロ」。他の4匹の兄弟たちと一緒に、”Tenth Life”というシェルターで保護されました。
リロと4匹の兄弟は、全員「汎白血球減少症」という猫ジステンバーとして知られる病気を持って生まれてきました。
前足がずっと曲がったままという障がいに加え、食欲不振・嘔吐・下痢などの症状を主とするこの病気。2歳以下の猫に発症すると、生存率はわずか5-10%程度しかないと言われています。
シェルターでは出来る限りの治療をしてもらいましたが、リロ以外の4匹はみんな亡くなってしまいました。
リロ自身も、集中治療室で24時間もの間高熱を出し続けていたそうですが、それでも懸命に病気と闘い、見事に打ち勝つことができたのです。
集中治療室から出てきたリロを待っていたのは、リロの母親代わりのボビーさん。
すると、疲労困憊しているはずのリロですが、ボビーさんに顔をスリスリさせながら甘えた声を出してきたそうです。
このときリロが見せてくれた仕草は、本当のお母さんのようにボビーさんのことが大好きだという気持ちが伝わってくるようでした。
もちろんボビーさんにとっても、リロはかけがえのない存在です。
ボビーさんの家に帰り、お風呂に入ってさっぱりしたリロ。
やんちゃで甘えん坊なリロは、抱っこされるのが大のお気に入りなんだとか。鼻をこすりつけたり、ボビーさんの肩に頭をこてんと乗せてリラックスするのも大好き!
もう階段の上り下りもできるほど元気になったリロ。まだまだ目は離せませんが、ボビーさんの家に元々いた猫たちとも元気に遊んでいるそうです。
▼リロが元気に遊ぶ様子はコチラ。
障がいをものともせず、小さな体で難病に打ち勝ったリロ。この奇跡の子猫は、今ある命を全力で楽しんでいます。