大切な誰かとの別れを受け入れることは、人間だけでなく動物たちにとっても簡単なことではありません。
[ada]
2歳のピットブル犬「アストラ」も、つい先日悲しい別れを迎えました。テスト期間が終わり、2ヶ月間預かってもらっていた里親さんのもとから、動物病院へと戻ることになったのです。
マンションのエレベーターで一緒になる犬と、どうしてもそりが合わなかったアストラ。犬に対して強いストレスを感じていたアストラが心配だけど、とても引っ越すことはできないという里親さんの苦渋の決断でした。
アストラを想ってのこととはいえ、アストラには、なぜ里親さんと引き離されるのかがわかりません。
アストラは、突然のさよならを告げて去っていく里親さんを、車の中から呆然と見つめていたそうです。
今まで幸せだった世界が崩れ落ちた瞬間です。純粋なアストラの心は、悲しみで引き裂かれてしまいました。
「もう会えないの・・・?」ひどく落ち込み、文字通り涙を流していたというアストラ。
その悲しみを隣で一番に感じ取ったボランティアスタッフも、込み上げる涙を抑えることが出来なかったと言います。
すると、誰よりもつらい思いをしているはずのアストラが、優しく手を舐めてなぐさめてくれたのだとか。
その後、動物病院に到着したアストラは院内に入ることを全力で拒否。「ここに置いていかないで!」と必死で懇願しました。
すっかり心を打ち砕かれたボランティアスタッフは、涙を流しながら地面に膝をつき、アストラの背中をただ優しくなでてあげるのが精いっぱいだったそうです。
そして、必死の抵抗を続けながらも院内へと連れて行かれたアストラ。里親さんに似た人を見かけると嬉しそうに尻尾を振りましたが、本人ではないと気付き、またもや落ち込んでしまいました。
この9ヶ月間、3ヶ所の里親さんの家を転々として暮らしていたアストラ。また動物病院のケージで独りぼっちです。
コチラの写真は、その前の里親さんのもとを去ったとき。
アストラの深い悲しみが、痛いほどに伝わってきます。いつも純粋に里親さんのことを大好きになるのに、なかなか上手くいかないアストラ。
安心できる永遠の家を見つけられたなら、これ以上の幸せはないでしょう。
そして、この話題の数日後、Facebookページにてアップデートがありました。
それは、アストラに次の里親さんが見つかり、2ヶ月のテスト期間に入ったというもの!
今度こそ、アストラに最愛の家族が出来ますように。