アメリカ・カリフォルニア州にあるリーランド高校では、在校生のなかに、なんとネコがいます。世界初となる“ネコ生徒”となった彼女の名前は「ババ」。彼女が何よりも大好きな場所が、学校なのです。
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■きっかけ
同高校の近所に住むアンバー・マリアンセルさんに飼われているババ。アンバーさんは室内で育てるつもりだったのですが、ババは外に出たくてたまらないのか、しきりにミャオミャオと鳴いていました。
ストレスを溜めさせては可哀相だと考えたアンバーさんは、仕方なくババを放し飼いにすることに…。すると、それ以来ババは、毎日嬉しそうに同高校へ通うようになったというのです!
ちゃんと椅子に座って授業を受けたり、スポーツイベントに参加したり、他の学生たちと変わらない学校生活を送っています。
ただひとつ違うのは、授業中でも自由に教室から出入りできるということ。教室を出るときには、ドアの前でミャオと泣けば、先生や学生が開けてくれるのだとか。手を上げて許可を取る必要はありません(笑)
そして、なんとババは、IDカードまで持っています。れっきとしたリーランド高校の一員なのです!
バーコード下には”Feline(猫科)”の文字が(笑)
■ババの日常はこんな感じ
毎朝、学校の入り口で扉を開けてもらうのを待ちわびているババ。
「早く開けてニャ~」
生徒たちが到着すると「ミャー」と挨拶し、頭を撫でてもらいます。
ロッカーのチェックも欠かしません。
教室にクラスメイトが到着すると、その日のパートナーを選ぶのだとか。
「今日はきみがぼくのパートナーだにゃ」
構内を見まわるババ。
お昼寝。
「たまには手伝ってあげようかにゃ」
誰よりも早い時間から登校して、全ての部活が終わるまで家には帰ってこないというババ。学校への愛が半端ないです!
なお、ババの入学は高校にとってもいい効果をもたらしています。
この高校にババがやってきてから、より勉強に励んだり、休まず登校したりする学生が増えたというのです。
ババと同じ年に入学し、仲良くしてきた学生たちの中では、2017年に卒業するときには、ババにも皆と同じ卒業用の帽子とガウンを着てもらいたいという話もあがっているのだとか。
もし希望が認められたら、リーランド高校の歴史に刻まれるのはもちろん、ババにとっても学生たちにとっても、一生忘れられない思い出になりそうですね。