それは村山由佳(時々もみじ)(@yukamurayama710)さんが、タクシーに乗車したときのことでした
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東京駅から神保町まで乗ったタクシーの運転手さん。ドアを閉める際「裾とたもと、大丈夫ですか?」と言うのでオヤと思ったら、
「やっぱ着物姿ってのはいいもんですねえ。や、あたしも着るもんでね。築地の鰹節店の倅なんですが、女房には唯一の道楽だって諦めてもらってます。三社祭の時なんか(続)— 村山由佳(時々もみじ) (@yukamurayama710) December 23, 2020
町内で揃いのはっぴを作るんですが、人と差をつけたいもんだから同じ柄でわざわざ大島や結城で作っちまう。水かけりゃ一発で駄目ンなるんだけど、我慢がきかねえんですねコレが。着物は、ハマると凝っちまうのが困りもんですわね。
親父は93になるんですがいまだに財布一つ持たねえで三越行って(続)— 村山由佳(時々もみじ) (@yukamurayama710) December 23, 2020
こっからここまで全部くれ、みたいな買物して許されてんですからね。あたしも子供ン時お袋に、親父探してこいとか言われて探しに行くと、銀座のバーで三船敏郎と酒飲んでんですよ。で、三船のおじさんに小遣いもらって帰って親父はいなかった、っつってもそりゃバレまさねえ、小遣い握ってんだから。
— 村山由佳(時々もみじ) (@yukamurayama710) December 23, 2020
いまだに親父には家族みんなして、頼むから宵越しの金くれえ持っといてくれって頼んでんですけどね。え? 粋ですか? 粋も粋、イキ過ぎちゃって帰っちゃ来らんねえ、かっかっかっ(笑)」
神保町の集英社に到着してしまったのが勿体ないくらい。もっと聞きたかったな。お名前覚えておけばよかった。— 村山由佳(時々もみじ) (@yukamurayama710) December 23, 2020
軽妙!!( *´艸`)
お見事
噺家さんさながらに、心を掴まれるエピソードです!
☆*°うわぁ・・・まさに小説に出てきそうな
花の都は かっちょええですなぁ(´ー`*)— 玖雨 (@korilakkuma93) December 23, 2020
素敵な時間をもたらした予期せぬ出会いへ、拍手を送らずにいられませんね(*´∀`*)
関連:雨の日の出勤。億劫でタクシーを利用したら…運転手との会話にホッコリ
みんなの反応
●現代に落語の世界ですね
●こんな会話が楽しめる運転手さんのタクシーに乗ると、心がぱあって華やぐ。出会ってみたいな
●事実は小説より奇なり。1つの短編を読んだ気分。なんだか得した気分ですね!
グッとくる一幕に、他のユーザーたちからも大きな反響が寄せられていました!