商品にわざと文句をつけたり、飲食店であれば「髪の毛が入っていた」と偽装して飲食代を支払おうとしないなど、やっかいな客たち。日本に限らずそんなクレーマーは、たくさん存在しているようです。
海外投稿サイトRedditに書き込まれた、とあるクレーマーについての話を紹介します。
投稿者の女性は、数年前、大学の学費を稼ぐためにアルバイトでレジ打ちをしていました。
ある日、お金持ち風の女性が7歳ぐらいの娘さんを連れて来店。買い物かごにいくつかの文具を入れ、投稿者さんのレジへとやってきました。そして、商品を放り投げるようにレジカウンターに置くと、「これを使って」と数枚のクーポンを押し付けてきたのです。
それでも投稿者さんは微笑み、「問題なくすべてお揃いですか?」と女性に尋ねました。しかし彼女は全く見向きもせず、また返事もせずに携帯電話をイジっています。
仕方なく商品を袋に入れて、お会計をしようとクーポンを機械に通したのですが、その中にすでに有効期限の切れているものが…。
投稿者さんは失礼のないように「有効期限が切れていますので、このクーポンは使えません」と申し出ました。しかし、女性は「なんでよ!? 客がクーポンを使ってと言っているのだから、素直に従いなさいよ!」と理不尽に言い放ちます。
さらには、「店長を呼んで!こんなくだらないことに時間かけたくないわ!」と逆上。
埒があかないと思った投稿者さんは素直に店長を呼ぶことに。
店長を待っている間、その女性は隣で大人しく立っていた娘さんに向かって「ね?見たでしょ?だから大学に行って勉強しなきゃいけないのよ?そうしなきゃ彼女みたいにレジ打ちで人生終わっちゃうんだから」と、甘い声で話しかけているのです…。
この言葉には、思わず投稿者さんも言い返しそうになったのだとか。
ほどなくして店長が、「いかがなされましたか?」と登場。女性はまたしても「私は客でしょう? だからこのクーポンを使えるようにしなさい!」とまくしたてます。
すると店長は、突然女性の商品を、袋から出し始めたのです。
「なにをしてるの!?」驚き声を荒げる女性。
店長は、優しく落ち着いた口調できっぱりとこう言いました。「お客様、もう結構です。私どもの従業員をこれ以上侮辱される覚えはありません」 店長は先の2人のやり取りを知っていたのです。
この対応にはレジに並んでいた多くのお客さんもビックリ。しかし、その場には「店長、よく言ってくれた!」という空気が流れていました。
居場所を失った女性客はもう大騒ぎ!「こんな店もう二度と来ないわ!あんたの上司に言いつけてやるわよ。私を誰だと思っているのよ!」と叫び散らし、娘を連れて店を出ていったのでした。
女性が去った後、店長は投稿者さんに「一息ついてきなさい」と声をかけ、優しくケアしてくれたそう。数年たった今でも、この時の店長の優しさと誠実さは忘れられないと言います。
単純な思考にとらわれず、部下のことをきちんと考え守ってくれる、素敵な店長。こんな上司がいてくれると、例えアルバイトでも、この店のために頑張りたいという強い気持ちが生まれますね。
クレームを言った女性の娘さんには、母親を反面教師にして、素敵な判断ができる人になってもらいたいものです。