元中学校国語科教師の池田 修 (@ikedaosamu)さんが投稿した、とある教え子とのエピソードに注目が集まっています!
新任の時、K君と言う生徒を担任した。
割と幼い子供で、国語はあまりできる子供ではなかった。
その子供が授業中に目を輝かせたことがある。それは私が
「と言うことでピラミッドから抜け出せない池田です」
とドラクエ3にはまっているときに呟いた時だ。その時は、なんだかよくわからなかったが。— 池田 修 (@ikedaosamu) 2020年2月20日
授業後彼は私の所にやってきて「先生、あそこはミミックがいるからダメだよ」などと丁寧にレクチャーをしてくれた。私はその時『私は君にとっての先生だが、君は私にとってはドラクエの師匠だ』と言って教えてもらった。
すると嬉しそうにあれこれ教えてくれた。こんなに話せる子供なんだと驚く私。
— 池田 修 (@ikedaosamu) 2020年2月20日
数日後、師匠は「先生、これ没収して」と言いながら、ドラクエの攻略本を渡してくれた。授業に関係のないものは持ってきてはいけないと言う校則があり、師匠は没収を自ら試みて弟子の成長を促したのである。抜群の言語感覚である。
— 池田 修 (@ikedaosamu) 2020年2月20日
中見たら驚いた。「召喚魔法」とある。誓っていうが中学校一年生の時の私は「召喚」なんて読めもしないし意味もわからない。しかし、K君は読めて使いこなしているのである。そう、彼にとってはドラクエの攻略本は、漢字のドリルでもあったのだ。これは衝撃であった。
— 池田 修 (@ikedaosamu) 2020年2月20日
※追記があり、『召喚魔法』という単語についての記憶は、別のゲームと混同しているかもしれないとのこと
素晴らしい…!
まさに、「好きこそ物の上手なれ」ですね!
楽しく学ぶ
池田さんは、こう続けています。
今の子供たちに攻略本で漢字のテキストを作ろうと思ったが、今の子供は攻略本を読まずにyou tubeだという。文字文化は攻略本からも撤退をしているのかと恐ろしくなった。
それならば、youtubeで教材は作れないかと考えて、開発している。
— 池田 修 (@ikedaosamu) 2020年2月20日
そして、今は「ツムツム」である。アラカンの私がツムツムでもないだろうが、娘がハマっているので、付き合っている。そして、娘を師匠にしてあれこれ教えてもらっている。
私にはキャラクターがほとんど同じに見えるし、スキルもよく覚えられない。ところが娘はそれを難なくやる。
— 池田 修 (@ikedaosamu) 2020年2月20日
(ああ、Kくんは元気かなあ)と思いながら、新幹線の中で必死にコンボして、娘に追いつくようにハイスコアを更新しようとしている。
今のお気に入りのツムは、ジャスミン(チャーム)で280万には届きました(^^)。
子供を師匠にするというのは、実にいいものです。
— 池田 修 (@ikedaosamu) 2020年2月20日
どこから学ぶかも、どのように学ぶかも、全ては自由。
それこそが…『教養』と呼ばれる知識を身につける上で、最も大切な前提に違いありません(*´∀`*)
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みんなの反応
●漫画や小説のおかげで漢字検定合格できたのでわかります。先生が、子どもに対して偉ぶって押さえつけず、1人の人間として向き合ったのもその子にとっては嬉しいことだったのでしょうね
●不登校の中3長男(ゲーム好き)に、ゲームに詳しくない家庭教師がつきました。先生は長男に「ゲームを教えて」と言って一緒に遊び、2年半まったく勉強しなかった長男に「ゲームの言語設定を英語にしてやってみよう」と提案し、英語で遊ぶことで英語への抵抗感をなくしてくれました。先生には感謝です
●この一連のツイートが本当に素敵。年齢関係なく、誰からでも学べたら人生楽しくなるよね
ハッとさせられるお話に、他のユーザーたちからも大きな反響が寄せられていました!