理科の教師をしている理科教師とらふずく(@raptorial_owlet)さんが投稿した、ある年の『入試採点』を巡るご自身の体験談に注目が集まっています。
かつて、入試問題の採点をしているとき。
「○○の証明をするための実験手法を説明しましょう」という設問に対し、模範解答と異なる手法を書いてきた受験生がいた。
ただ、その方法で実際にその事象が証明出来るかはその場の教員が誰も解らなくてね。
で、採点をストップして実験を始めたんだ。— 理科教師とらふずく (@raptorial_owlet) 2020年2月11日
結果は、見事に証明された。
誰一人、その答えを知らなかったし、受験生が解っていて答えたかどうかはわからかいけれど。僕らは、その受験生の解答を正解にした。
— 理科教師とらふずく (@raptorial_owlet) 2020年2月11日
素晴らしい…!!
模範解答だけが正解ではない
知らないから違う、ではなく、知らないから確かめる。
まさしく、教育者のあるべき姿勢ですね。
それだけの話なんだけれど、「模範解答と違う」から誤答と判断するのは、思考の幅や探求心の成長を阻害すると思ってる。
あの時、採点の手をとめて実験を始めた理科主任を、僕は今でも尊敬してるし、教科を教える上でそうありたいと思っている。
— 理科教師とらふずく (@raptorial_owlet) 2020年2月11日
受験生、そして学問そのものと真摯に向き合った先生方へ、改めて大きな拍手を贈ります!
関連:地理講師『絶対に地図帳は捨てないで』 理由にハッとした!!
みんなの反応
●ここで「間違いだ」ってせずに実験したことがすごい。世の中こういう先生ばっかりだと良いのに
●とってもすてき! こんな先生陣がそろっている学校もすばらしい
●この先生たちの誠実さには頭が下がる。入試の採点を民間企業に委託したら、この答案は即座にバツだろう
称賛せずにはいられないお話に、他のユーザーたちからも大きな反響が寄せられていました。