高橋雄一郎 (@kamatatylaw)さんは以前、「酒蔵が女人禁制だった理由」を巡って、こんな呟きを投稿しました。
先日,酒蔵に来ていただいている杜氏さんに,昔の酒蔵が女人禁制だったのは生理を穢視する女性蔑視ではないか?という質問をしたところ,そうではなく,女性は糠漬けを触ってるから蔵に入れられないだけで,今は糠漬けの習慣もなくなったので女性杜氏だってたくさんいる,という説明を受けた。
— 高橋雄一郎 (@kamatatylaw) 2018年3月26日
※杜氏=とうじ、とじ。酒蔵において、最高責任者となる職人。
そんな理由が…Σ(゚Д゚;)
男女問わず、ぬか漬けに触っていたら入れませんし、納豆も召し上がらないですよね。「今年の酒造り終了!やっと納豆が食べられる(涙)!」という日本酒の造り手さんのFacebookの書き込みを拝見した記憶があります。本当にご苦労様です。 https://t.co/m3BhQpJVFb
— カリヨン奏者べぃあ / Minako Uchino (@beiaard_jp) 2018年3月28日
麹の取扱がどれほどの慎重さを要するか、改めて思い知るお話です。
女人禁制の文化
また、今回のツイートを見た他のユーザーからも、さまざまな感想が寄せられていました。
これ「男も糠漬け触ってたかもしれないのにおかしいだろ!」みたいな意見をちらほら見るんだけど、
女性が立ち入ったら酒造が全滅するという事態が多発した
↓
酒造を女人禁制にした
↓
後になって糠漬けが原因であるとわかった
↓
女人禁制は解除されたみたいな流れだと思いますよ。 https://t.co/jymxhpWiPM
— ざるご博士 (@zalgo3) 2018年3月27日
では何故生理云々という間違った理由が流布したかというと、そもそもそういう視線が世間に強くあり、正しい理由が定着しなかったということでは?そこは考えておきたい。
— 礒山久理ピアノ教室(松戸駅東口) (@hisaripiano) 2018年3月27日
女性も糠漬けを触らない(家事をしない)で杜氏をするという選択肢があったなら納得できるんだけど、それがなくおしなべて女人禁制というなら職業選択の自由はなかったということだよね。 https://t.co/m0q8SbM4tX
— きく_いけ_そう (@so_harunohi) 2018年3月28日
生理があるから蔑視してたわけじゃなく、糠漬けしてたからって理由で、また差別になるんですかね(;´д`)
昔々は男性が台所に立つ場所じゃないってこともあったから『役割分担』してただけなんじゃないですかね。そんな深い意味はないかと。— 志穂@炊き込みご飯芸人 (@leota0505) 2018年3月27日
種々のコメントを見ていると、時代と共に、世の中が如何に大きく変容してきたかがわかりますね。
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みんなの反応
●情報をオープンにするのは大切ですね。「昔のタブーはこういう理由だったが、現在はこうです。現場(または当事者間)でもタブーではありません」ときちんと発信していただけてうれしいです。ありがとうございます
●その時代の女性は、外に出て働くことがあまりなく、家で糠床をいい塩梅にしたり、家事育児をする事が外に働きに出る男性と同様に誇りだったのでしょうね。今は時代に合わせて外での仕事と家での仕事の分担が男女近くなっているから変化していったんですね
●世の中「理由のある伝統」と「理由のない伝統」が混在してるからややこしいんだよなぁ
杜氏さんたちの苦労、性差の捉え方、そして慣習が生まれる過程…。
大変勉強になり、そして考えさせられる一幕でした。